AI

2025.12.13 14:00

ChatGPTの新モデル「GPT‑5.2」登場、その驚異と可能性とは

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ユーザーがGPT‑5.2の改善点として語っているもう1つは、古典的な機械学習に関わる話だ。エンジニアは、プログラムが情報を狙いどおりの形で「収束」させ、まとまりへと統合する能力について考えてきた。これにはさまざまな捉え方がある。生物が視覚によって視覚データを理解する仕組みを分析する視点もあれば、次元の変化がニューラルネットの注意(アテンション)の結果にどう影響するかに注目する視点もある。だが初期ユーザーの一部は、GPT‑5.2はよりうまく収束し、整合し、筋の通った結果へと狙いを定められると主張している。公平を期すなら、こうしたことが得意な人とそうでない人がいるのは、人間でも同じだ。

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GPT‑5.2の文脈で、あるユーザーが「concision of thinking」(思考の簡潔さ)と言うのを耳にした。筆者は「concision」(文体が「簡潔、簡明」)が単語だとは思っていなかったが、調べてみると確かにそうだった。

それはともかく……。

呼び方は何でもよいが、GPT‑5.2に熱心な人々は、こうしたことが一貫してできることを望んでいる。

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初期テスト

MITに縁のあるパワーユーザーで、新モデルのレビューではしばしば先頭に立つイーサン・モリックに触れておきたい。案の定、モリックがXに投稿した内容が出回っている。そこで彼はGPT‑5.2に対し、自身が「ネオ・ゴシックの塔」と呼んだものを備えた海中世界をレンダリングするよう求めた。筆者の目には、犬や猫の毛の間を小さな虫になって歩いているように見える――ただし水中で、という感じだ。

一発(ワンショット)の結果は? すばらしかった。

「印象的なモデルです」とモリックは簡潔に書いた。

その先へ

以上がGPT‑5.2について筆者が耳にしたことの一部だが、モデルが利用可能になってからまだ1日目にすぎない。今後、多くのアップデートが出てくるだろう。ひとまず、中国から出てきているPaCoReや類似モデルについて筆者が書いたブログも見てほしい。米国のアプローチと、世界の他地域で起きていることを比較対照できるはずだ。続報に注目してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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