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2025.12.13 12:00

アップル、「iOS 26.2」公開――異例のタイミングでリリース

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iPhone向けに、大きなアップデートが配信された。iOS 26.2では、iOS 26.0.1のような小規模アップデートでは通常追加されない新機能に加え、不具合修正やセキュリティ関連の要素も盛り込まれている。このアップデートの内容と入手方法を以下に示す。

早くても来週以降になるという噂もあったが、心待ちにしていたユーザーは報われたかたちだ。金曜日(日本では土曜日早朝)にリリースされたことは同社としてはほとんど前例がなく、アップルとしても「遅れまい」という強い意志があったように見える。

iOS 26.2を利用できるiPhoneはどれか

このアップデートは、2019年以降に発売されたすべてのiPhoneが対象である。具体的には、iPhone 11以降のすべてのモデルに加え、第2世代および第3世代のiPhone SEも含まれる。また、iPhone 17シリーズの全モデルも対象だ。

入手方法

iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」→「ソフトウェアアップデート」の順に選ぶ。その後「ダウンロードしてインストール」をタップすれば、まもなくインストールが完了する。詳しくはこちらを参照してほしい。今回のアップデートは比較的サイズが大きく、筆者のiPhone 17 Pro Maxでは1.64GBだった。それでもダウンロードとインストールにかかった時間は合計20分未満と、処理はスムーズだった。

アップデート内容

今回は大小さまざまな新機能が多数追加されている。まずは見た目の変化から見ていく。iOS 26での大きな変更点の1つは、「Liquid Glass」(リキッドグラス)と呼ばれるデザインの導入だった。iOS 26.2では、このデザインがさらに洗練され、ロック画面にスライダーが追加されて時計部分の透過度を調整できるようになった。時計が完全に不透明でないときちんと読めないような場合などに便利な機能である。また、再設計に伴い、「計測」アプリにもLiquid Glassが導入される。

デザイン変更はほかにもあり、「Apple News」(日本では未配信)アプリには新しいショートカットが追加され、「フリーボード」ではカスタマイズ可能な表を追加できるオプションが用意された。「ゲーム」アプリも、アプリ内のナビゲーション方法が見直されている。

「ポッドキャスト」には、エピソード内の目的の箇所にすばやく移動できるよう、自動チャプター分割機能などの新機能が追加された。

9月に導入されて以来、高い人気を集めている「睡眠」機能は、すでにスコアリングシステムが大きく見直されていた。これまでは睡眠スコアが70〜89であれば「高い」と判定されていたが、今回からは「普通」の範囲が80まで広がり、「高い」の評価を得るには81〜95というスコアが必要になる。緊急性の高い「リマインダー」については、アラームとして設定できるようになった。

AirDropにまったく新しい機能が追加

AirDropにはまったく新しい機能が追加された。現在、たとえば2台のiPhone間でファイルを共有するには、共有先を通常の連絡先に限定するか、AirDropを近くのすべてのデバイスに対して開放する必要がある。後者は避けたいが、連絡先に登録されていない相手とファイルを共有したい場合、iOS 26.2では別の選択肢として、相手側のデバイスに入力できるPINコードを利用する方法が用意された。このPINコードは、その後30日間有効である。

また、「ミュージック」で画面上の歌詞を読みながら(あるいは歌いながら)楽しんでいるユーザーにとっては、ライブラリー内の楽曲であれば、端末がオフラインのときでも歌詞を表示できるようになった。

そして、これまで利用できなかったEU圏のユーザーも、AirPods向けのライブ翻訳機能を使えるようになった。

 (forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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