自分1人で何でもこなせる人は称賛されることが多い。誰でも動じないように見える自立している友人を1人くらいは知っているだろうし、不自然なほど人の厄介にならないパートナーに出会ったこともあるはずだ。あるいは、決して助けを求めない同僚と同じオフィスで働いたこともあるだろう。そんな時、私たちは心の中で「どうやってこなしているのか」と思う。
自立は強みのように感じられ、そのように表現されることが多い。しかし研究ではあまりに自立すると効果が薄れる可能性があることが示されている。あらゆる状況で、特に感情や社会生活に関わる事で誰にも頼らないとあなたのウェルビーイングや恋愛関係、メンタルヘルスを静かに蝕んでいく可能性がある。
外から見れば回復力に見えるものが実は隠れた代償を伴う生存戦略である場合もある。加えて、自立性という個人のリソースを過大評価し乱用すると、再生可能で共有可能なリソースである“人生におけるつながり”を十分に活用できなくなり、必然のバーンアウト(燃え尽き症候群)へとゆっくりだが確実に近づいていく。
過剰な自立が有害なものになり得る3つの主な理由を査読付き研究に基づいて説明しよう。



