3.未処理情報として頭の中やメモに残す
ゼロ次情報は誰かに話したり文章化したりせず、未処理情報として頭の中、あるいはキーワード(例:スーパー、ネギ、女性、笑顔なし)でメモに残しておく。記録方法は写真、映像でも良い。さらに俯瞰したサイズや、企画とは一見関係ないが気になった場面や対象物についても記録する習慣をつけておくと、発想の材料が増える。
4.未処理情報を組み合わせ、企画を立てる
2.で見たターゲットを喜ばせたり、ターゲットの課題を解決する姿をイメージ。その実現に向け、3.で残しておいた未処理情報同士を組み合わせたり、既存の情報やフレームワークと組み合わせて発想する。
次回は、西田氏のアイディアを引き出し、生かす組織づくりについて、お伝えしたい。
西田二郎(にしだじろう)◎日本テレビ系列の準キー局・読売テレビ入社後、『11PM』『EXテレビ』を経て、『ダウンタウンDX』『松紳』『ガリゲル』などのバラエティ番組を演出、プロデュース。タレントに頼らないバラエティ『西田二郎の無添加ですよ!』で民放連盟賞優秀賞。その後、営業企画、編成企画やビジネスプロデュース局で事業開発、DX推進などに携わり、2025年3月同局退社。現在は『水曜どうでしょう』の藤村忠寿氏とともに「未来のテレビを考える会」代表として、放送局の垣根を超えてメディアの未来のための活動を行うほか、静岡新聞社静岡放送CCIOも務める。2025年11月よりインターネットで配信されている『DOWNTOWN+』では前説も自ら担当し、「天の声」として松本人志氏との掛け合いを行っている演出も話題に。音楽活動では「NJ」の名義で、日本クラウンに所属し、FM 大阪で自身のラジオ番組も持つ。


