「革新的」なビルケンシュトックのフットベッド(多層構造のインソール)を使用した「ボストン」は、1976年に新たなモデルとして誕生した。大胆な、そして(装飾を排した)ブルータリズムにインスパイアされたシルエットのそのクロッグは、間もなく誕生から50周年を迎える。
「ボストン」は、このブランドの永続的なデザインと、レガシーの証だ。このモデルの重要性を十分理解しているというビルケンシュトックの最高製品責任者、マルクス・バウムは「ボストン」について、次のように語る。
「機能性、伝統、そして高い品質を保つという原則に基づき、時代を超えたデザインを届けるものです。ブランドとしての私たちを反映しています」
ビルケンシュトックの伝統的なフットベッドは、必然的に現代的なテイストと衝突してきた。だが、それは同時に、ファッション界におけるこのブランドの評価を高めてきたものでもある。ビルケンシュトックは数々の破壊的な、そして熱望されるコラボレーションによって、オーソペディック・シューズ(足の問題の改善を目的とする靴)からファッションステートメントへと進化してきた。
バウムはこの点について、「大胆な、ブルータリズムにインスピレーションを得た外観、そして1976年の革新的な登場から現代の解釈まで、『ボストン』は私たちがいかに目的を持ってイノベーションを行ってきたかということを体現するものです」と述べている。
ビルケンシュトックはこれまでに、リックオウエンスやジルサンダー、ディオール、キースといった広く名の知れたファッション・ブランドと提携し、新作を発表してきた。そうしたパートナーシップは、ブランドとしてのビルケンシュトックの誠実さを表す最も良い例となっている。ビルケンシュトックの基準を維持し、アイコニックなそのフットベッドを採用している。
そして、デザイナーたちによるアッパーの再構築を可能にしてきたのが、ビルケンシュトックにとって絶対に譲れない要素であるフットベッドだ。バウムはこのモデルについて、「ここ50年の間に、年齢やトレンド、地域を超えて、このカテゴリーを決定づけるシルエットになりました」と話す。
「『ボストン』を永続的なものにしているのは、その基礎です。誰もが自然に歩くことができるように作られた、私たちのオリジナルの、コルクとラテックスを使用したフットベッドです」
「この独特なクロッグとそのアップデートはすべてが、私たちの伝統をたたえるものであり、その中核にある職人の技術を称賛するものです」



