磁場は場所により、弱まっている地域もあれば、強まっている地域もある。SWARMが軌道に投入されて以降、シベリア上空とカナダ周辺で磁場が増大・強化している。
地球の磁場の強度が変動したり、時に極性が反転したりもする理由に関しては、科学的にはまだ完全に解明されていない。
地質年代の中には、地球の磁場が数百万年にわたり安定した状態を保っていた時代もある一方、わずか数千年から数万年の間隔で繰り返し変化していた時代もある。この不規則な挙動は、核とマントルの境界を越えて流動する物質が、核の乱流運動と磁場生成機構に影響を及ぼすことによって説明できる可能性がある。
今回の論文「Core field changes from eleven years of Swarm satellite observations」は学術誌Physics of the Earth and Planetary Interiorsに掲載された。全文はここで閲覧できる。
追加情報とインタビューはESAから提供された。


