サムスンのフラッグシップモデルでも、世界的なアップデートは遅れる
SamMobileによれば、「サムスンは現在、母国である韓国において、Galaxy S25、Galaxy S25+、Galaxy S25 Ultra向けにソフトウェアアップデートを展開している」。このアップデートには2025年12月のセキュリティパッチが含まれており、「57件のセキュリティ脆弱性を修正する」という。
つまり、最新フラッグシップモデルであっても、現時点でアップデートを受け取っているのは韓国国内という1つの市場に過ぎないということだ。「今後数日のうちに、サムスンが世界の他地域にもこのアップデートを提供すると見込んでいる」と同メディアは述べている。しかし、すべての地域のすべてのユーザーが同時に受け取れるわけではない。仕組みはそうなっていないのだ。
ユーザーは、自身の端末の設定を確認するか、専門サイトの報道を注意深く追い続ける必要がある。Pixel向けアップデートから1週間後の米国時間12月10日、SammyGuruは次のように報じた。「サムスンは地域ごとに段階的に、複数のGalaxy端末向けに12月のアップデートを配信している。対象には、Galaxy A34、Tab S6 Lite、XCover 7(法人向け)、S25シリーズ(FEモデルを含む)、Z Fold 7、Z Flip 7が含まれる。一方、Galaxy A34を所有しているのであれば、同社が展開を世界的に拡大したため、すでにアップデートを確認できる」。
すべてのサムスンGalaxyスマートフォンがアップデートを受け取ることになる――少なくとも、月次スケジュールに載っている機種であれば、という前提付きだ。月次スケジュール外の端末がアップデートを受け取る可能性もある。しかし、その配信は機種ごと、地域ごと、キャリアごとに分かれて行われる。少しずつ、段階的にだ。そして、Pixelが素早く、アップルも素早く対応する世界において、サムスンにはもはや悠長でいる余裕はない。Android側が変わらざるを得ないのは、もはや避けられないように思われる。
一方で、グーグルがAndroidの仕組みを変えることで、この状況はいっそう悪化する可能性がある。グーグルは、「毎年1回のOSアップデートから、より頻繁なリリースへと移行することで、最新機能を準備が整い次第すぐに受け取れるようになります。Androidアップデートの新たな章が始まります」と説明する。しかし、それがすべてのユーザーに当てはまるわけではない。この新たな方式が適用されるのはPixelだけであり、他の端末は待たされることになる可能性が高い。


