スポーツ

2025.12.13 17:00

2025年「最も稼いだF1ドライバー」ランキング、首位は年収118億円

(写真左から)ランド・ノリス、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン(cristiano barni・Jay Hirano/Shutterstock .com)

6位:フェルナンド・アロンソ

総収入:2650万ドル(約41億円)

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6位:フェルナンド・アロンソ(Michael Potts F1/Shutterstock.com)
6位:フェルナンド・アロンソ(Michael Potts F1/Shutterstock.com)

チーム:アストンマーティン○国籍:スペイン○年齢:44歳○基本給:2400万ドル(約37億円)○ボーナス:250万ドル(約3億9000万円)

アロンソにとって2025年は、2024年に続いて厳しい1年となった。アストンマーティンがチームランキング7位と苦戦するなか、44歳の2度の世界王者は年間56ポイントにとどまり、ドライバーズランキングで10位へと後退した。とはいえ、巻き返しの機会もある。アロンソの契約はあと1年残っており、2026年にはF1の技術規則が刷新される。アストンマーティンは、2026年からエンジン供給元をメルセデスからホンダへ切り替える予定だ。アロンソは9月、AS.comの取材にこう答えていた。「もしマシンの出来が悪ければ、良い形で終われるように、もう1年続ける可能性はある。逆にマシンが良ければ、2026年がおそらく最後の年になるだろう」

7位:ジョージ・ラッセル

総収入:2600万ドル(約40億円)

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7位:ジョージ・ラッセル(Michael Potts F1/Shutterstock.com)
7位:ジョージ・ラッセル(Michael Potts F1/Shutterstock.com)

チーム:メルセデス○国籍:イギリス○年齢:27歳○基本給:1500万ドル(約23億円)○ボーナス:1100万ドル(約17億1000万円)

ハミルトンがフェラーリに移籍したことで、今季のメルセデスはラッセルが事実上のチームリーダーとなった。27歳のイギリス人ドライバーは、その役割にふさわしい走りを見せ、ドライバーズランキング4位、シーズン2勝という結果を残した。ラッセルは10月に契約延長に合意しており、来季もメルセデスで走る。この契約は、パフォーマンス条件を満たせば2027年まで自動的に延長される仕組みになっている。

8位:ランス・ストロール

総収入:1350万ドル(約21億円)

8位:ランス・ストロール(Michael Potts F1/Shutterstock.com)
8位:ランス・ストロール(Michael Potts F1/Shutterstock.com)

チーム:アストンマーティン○国籍:カナダ○年齢:27歳○基本給:1200万ドル(約18億6000万円)○ボーナス:150万ドル(約2億3000万円)

ランス・ストロールは2025年、チームメイトのフェルナンド・アロンソと同様に厳しい1年を過ごした。27歳のカナダ人ドライバーは、年間ポイント33、ランキング16位にとどまった。また、トップ10入りは6回で、最高位は6位に終わった。ただ、チーム内での彼の立場は揺らいでいない。チームオーナーであるローレンス・ストロールの息子である彼は、2024年6月に契約延長を済ませており、アストンマーティンでの将来は安定している。

9位:カルロス・サインツ

総収入:1300万ドル(約20億円)

9位:カルロス・サインツ(Jay Hirano/Shutterstock.com)
9位:カルロス・サインツ(Jay Hirano/Shutterstock.com)

チーム:ウィリアムズ○国籍:スペイン○年齢:31歳○基本給:1000万ドル(約15億5000万円)○ボーナス:300万ドル(約4億7000万円)

2024年までフェラーリで4シーズンを戦ったサインツは、ルイス・ハミルトンの加入を受けて同チームを離れ、2026年までの契約を結んだウィリアムズで新シーズンを迎えた。31歳のスペイン人の彼は今季、2度の表彰台を獲得してランキング9位に入った。ドライバー仲間からの信頼も厚いサインツは今季、選手会組織であるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の理事に選ばれた。

10位:キミ・アントネッリ

総収入:1250万ドル(約19億4000万円)

10位:キミ・アントネッリ(Michael Potts F1/Shutterstock.com)
10位:キミ・アントネッリ(Michael Potts F1/Shutterstock.com)

チーム:メルセデス○国籍:イタリア○年齢:19歳○基本給:500万ドル(約7億8000万円)○ボーナス:750万ドル(約11億6000万円)

10代の新人アントネッリは、メルセデスで長年チームの象徴だったルイス・ハミルトンの後任という重い役割を背負ってF1デビューを果たした。シーズン中盤には、6戦中4戦でリタイアするなどの試練にも直面したが、最終的には3度の表彰台を獲得し、実力を示してみせた。終盤11戦のうち8戦でポイントを積み上げたアントネッリは、年間ランキング7位に入り、前任者ハミルトンにも6ポイント差まで迫る健闘を見せた。

集計方法

F1ドライバーの報酬は公表されることがほとんどないため、フォーブスはウェブ版の寄稿者でデータ企業Formula Moneyに在籍するキャロライン・リードと協力し、サーキット上で得た報酬額の推計を行った。この推計は、財務資料や法的文書、報道内容に加え、業界関係者への取材に基づいて算出した。金額はいずれも米ドル表記で、50万ドル(約7800万円)刻みで丸めている。

ドライバーの報酬は一般的に、基本給に加えて、獲得ポイント数やレース勝利、タイトル獲得などに応じたボーナスで構成される。ボーナス額は、チーム規模やドライバーの経験によって大きく変わる。なお、このランキングにはスポンサー契約などのコース外収入を含めていない。また、フォーブスは税金や代理人手数料を控除していない。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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