2025年版「最も稼いだF1ドライバーランキング」
以下に、フォーブスがまとめた2025年版「最も稼いだF1ドライバーランキング」を掲載する。金額ほかドライバーの動向は、英語版記事公開日の12月9日時点のもの。スポンサー契約などのコース外収入を含めていない。日本円の金額は1ドル=155円換算としている。
1位:マックス・フェルスタッペン
総収入:7600万ドル(約118億円)

チーム:レッドブル○国籍:オランダ○年齢:28歳○基本給:6500万ドル(約101億円)○ボーナス:1100万ドル(約17億1000万円)
2023年と2024年の序盤で圧倒的な強さを示した時期と比べると、フェルスタッペンは今季、15戦までの優勝が2回のみというスロースタートだった。しかし、シーズン後半に入り怒涛の追い上げを見せ、残り9戦のうち6戦で優勝。最終的にはシーズン最多となる8勝を挙げた。アブダビの最終戦でも優勝した彼は、年間タイトルに2ポイント差まで迫ったが、5度目の王座に届かなかった。もし達成していれば、ファン・マヌエル・ファンジオと並ぶ歴代3位タイとなるところだった。
F1の合間となる9月には、GT3レースにも初参戦し、フェラーリ296を駆ってドイツのニュルブルクリンク耐久シリーズでクリス・ルルハムとともに勝利した。
2位:ルイス・ハミルトン
総収入:7050万ドル(約109億円)

チーム:フェラーリ○国籍:イギリス○年齢:40歳○基本給:7000万ドル(約109億円)○ボーナス:50万ドル(約7800万円)
ドライバーズタイトルを通算7度獲得したハミルトンは、12シーズンを過ごしたメルセデスを2024年に離れ、フェラーリ移籍を発表した。しかし、フェラーリで走ることが「子どもの頃からの夢」だと話していた40歳のイギリス人ドライバーは、11月になると同チームで迎えた初めてのシーズンを「悪夢」と呼ぶようになっていた。ランキングでは6位に入ったものの、19年のF1キャリアで初めて表彰台ゼロのシーズンとなった。「これまでで最悪のシーズンだ。どれだけ頑張っても状況は悪くなるばかりだ」と、ハミルトンは先月Sky Sportsに語っていた。
とはいえ、明るい材料もある。ハミルトンは3月の中国スプリントで勝利を挙げており、完全に結果が残せなかったわけではない。2026年には技術規則が刷新され、まったく新しいマシンでシーズンに臨むことになるため、2026年は仕切り直しが期待できる。
3位:ランド・ノリス
総収入:5750万ドル(約89億円)

チーム:マクラーレン○国籍:イギリス○年齢:26歳○基本給:1800万ドル(約28億円)○ボーナス:3950万ドル(約61億円。タイトル獲得1000万ドル[約15億5000万円]+成績連動2950万ドル[約46億円])
昨季の序盤、ノリスは不名誉な記録の単独トップに立った。4月の中国GPでキャリア15回目のトップ3入りを果たした彼は、優勝経験のないドライバーの中で最も多くの表彰台入りを果たしたドライバーとなった。しかしその後、ノリスは4勝を挙げて状況を一変させ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを相手にタイトル争いへ本格的に加わった。
そして2025年、26歳のイギリス人ドライバーはそれが偶然ではなかったことを証明した。24戦で7勝、18回の表彰台入りを重ね、フェルスタッペンとチームメイトのオスカー・ピアストリの追撃を振り切ってドライバーズタイトルを獲得した。マクラーレンのドライバーが王者となるのは、2008年のルイス・ハミルトン以来だ。
最終戦を終えたあと、ノリスはこう語った。「しばらく泣いていなかったし、泣くとは思っていなかった。でも泣いてしまった。長い1年だったけれど、みんなでやり遂げた。本当に誇りに思う」
4位:オスカー・ピアストリ
総収入:3750万ドル(約58億円)

チーム:マクラーレン○国籍:オーストラリア○年齢:24歳○基本給:1000万ドル(約15億5000万円)○ボーナス:2750万ドル(約43億円)
ピアストリは今季、ランド・ノリスと壮絶なタイトル争いを繰り広げた。24歳のオーストラリア人の彼は、最終的にはノリスに13ポイント、シーズン終盤に追い上げたフェルスタッペンにも11ポイント届かなかったものの、シーズン7勝、16回の表彰台という堂々たる成績を残した。彼はまた、マクラーレンの10月のコンストラクターズのタイトル獲得でも中心的な役割を果たした。3月には複数年契約の延長にサインしており、来季は初の王座獲得を見据える1年になる。
5位:シャルル・ルクレール
総収入:3000万ドル(約47億円)

チーム:フェラーリ○国籍:モナコ○年齢:28歳○基本給:3000万ドル(約47億円)○ボーナス:0ドル
ルクレールにとって2025年は浮き沈みの激しい1年だった。不振が続くフェラーリで、28歳のモナコ出身ドライバーは2024年のランキング3位から5位へと後退した。一方で、明るい話題もある。2029年までと報じられる長期契約を結ぶ中、11月にはモデルのアレクサンドラ・サン・ムルーとの婚約を発表した。シーバスリーガルやエイトスリープとブランド契約を結んだほか、アパレルブランド「CL16」とクリエイティブスタジオ「Sidequest」を立ち上げ、ブランド向けのコンテンツ制作事業にも乗り出している。


