北米

2025.12.11 08:00

米金利、0.25ポイントの利下げ決定 2026年は1回の利下げを見込む

Chip Somodevilla/Getty Images

パウエル議長の後任は?

ドナルド・トランプ大統領は、利下げを迅速に行わなかったとしてパウエルを批判しており、2026年5月に任期満了を迎える彼の後任を「おそらく来年初め」に指名すると述べた。国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長が有力候補として浮上しており、その他の候補には、元FRB理事のケビン・ウォーシュ、スコット・ベッセント財務長官、FRB理事のクリストファー・ウォラーが続いている。今回のFOMCでも利下げを支持したハセットは9日、2026年には「大幅な利下げ余地がある」と述べ、FRBが25ベーシスポイント以上の利下げを実施する可能性にも言及していた。

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パウエルの発言で利下げ期待は後退したが、市場は11月に予想を転換

利下げへの期待が高まったのは11月のことだ。ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が「近い将来」に利下げの余地があると述べたのがきっかけだった。しかし一方、10月の利下げ後に公の場で発言したパウエルは、さらなる利下げは「既定路線ではない」と述べていた。パウエルのこの発言により、市場が見込む利下げの確率は一時40%未満に落ち込んだが、FedWatchツールによれば、FOMC直前の確率は約90%とされていた。

他のFOMCメンバーも利下げを支持していた。サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は、懸念の対象がインフレから労働市場の悪化へと移ったことを理由に、利下げを指示する意向を示したと報じられた。また、JPモルガン、モルガン・スタンレー、野村、スタンダード・チャータードの証券各社はここ数週間で予想を転換し、それまでの据え置きの見通しから一転して、利下げを予測するようになった。スタンダード・チャータードは、政府閉鎖後に発表された経済データは「判断材料に乏しい」と指摘していた。

forbes.com原文

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翻訳=江津拓哉

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