アップルは次のiPhone向けアップデートをまもなくリリースしようとしている。ベータテスター向けにはすでに2本目となるリリース候補版(iOS 26.2 RC 2)が提供されたばかりであり、一般公開版も数日以内、あるいは数時間以内に配信される見込みだ。しかし、ここ数日のうちにアップルが行ったもう1つの大きなiPhone関連の動きも、同じくらい重要だ。
アップルとグーグルは先ごろ、世界中のユーザーに「サイバー脅威の通知」を送信したところだ。これは、傭兵型の商用スパイウェアが、iOSとAndroidの双方に存在する新たな脆弱性を突き、高度な手口で特定の個人を狙っていることを受けて発せられたものだ。
アップルは、脅威の通知と金銭目当てのスパイウェアへの対策について、次のように説明している。「こうした攻撃は通常のサイバー犯罪活動や一般に出回っているマルウェアよりもはるかに複雑化しており、金銭目当てのスパイウェアを使った攻撃者はひときわ優れたリソースを投入してごく少人数の特定の個人やそのデバイスを狙ってきます」。
こうした攻撃の標的になるユーザーの数は、ごくわずかだ。しかし、脆弱性がひとたび悪用されるたびに、あなたのデバイスとデータを守る防壁には穴が開くことになる。アップルはこの最新のサイバー警告を出してから、わずか数日のうちに10億台を優に超えるiPhoneをアップデートするというわけだ。
ユーザーはためらうべきではない。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」に今回のリリースが表示されたら、すぐにiPhoneをアップデートすべきだ。そして、iOS 26にアップデートすべきか、それともiOS 18のままにしておくべきかという議論は今も続いているが、答えは単純だ。よほどの理由がないかぎり、iOS 26に移行できるのであれば、そうするべきだ。
いずれにせよ、近いうちにその判断はアップル側が下し、ユーザーの手を離れてしまう可能性が高い。それでも、本来ここまで対応を引き延ばすべきではなかった。iOS 18には現在もパッチが提供されているが、セキュリティの堅牢さはiOS 26には及ばない。だからこそ、移行に踏み切るべきなのだ。なかでも重要なのは、iOS 26には、これまでiPhoneには存在しなかった詐欺・不正対策機能が搭載されている点である。
iOS 26.2では、AirDropの新しいセキュリティ機能や、新しい緊急警報も提供される。また、多数のセキュリティ上の不具合や脆弱性が修正され、その中には重大なものも含まれる見込みだ。
iOS 26.2は今後数日以内に登場すると見込まれているが、場合によっては本日中にリリースされる可能性もある。



