グーグル共同創業者でアルファベット取締役のセルゲイ・ブリンは米国時間12月9日、GoogleのAIであるGeminiが成功し、アルファベット株が上昇したことを背景に、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスを抜いて世界4位の富豪となった。
アルファベット株は米国時間12月9日、1％強上昇して317ドルで取引を終えた。Geminiの最新モデルが株価を押し上げたことで、過去30日間で10％上昇した。アマゾンは0.5％弱のより控えめな上昇にとどまっている。
11月にリリースされたGemini 3は、クイズ、数学、コーディングなどの業界ベンチマークでChatGPT開発元のOpenAIの最高AIモデルを上回る性能を示し、投資家を驚かせた。
Google GeminiのAI進化は、トレーニングに高価なNVIDIAのGPUチップを使用せずに達成され、潜在的なAIバブルを懸念していた投資家からの支持を獲得している。
ピート・ヘグセス国防長官は米国時間12月9日、国防総省が生成AI基盤の開発にGoogleのGeminiを選定したと発表した。
米国時間12月9日、ダウ平均とS&P 500は下落したが、ナスダックは0.13％上昇した。
ブリンの推定純資産は2400億ドルに増加し、米国時間12月8日から24億ドル増加した。彼は現在、推定資産2399億ドルのベゾスを上回っている。イーロン・マスク、ラリー・エリソン、ラリー・ペイジがトップ3を占めているが、マスクは推定純資産約4910億ドルで、依然として世界一の富豪の座を大きく引き離している。
ChatGPTが週間ユーザー数8億人以上を誇るOpenAIは人工知能分野で主要な存在であり続けているが、AI競争はより競争が激化している。独自のカスタムチップで訓練されたGoogleのAIモデルの大幅な進歩が最新の競争を促進している。先週、OpenAIのサム・アルトマンCEOは従業員に「コードレッド」を宣言し、同社の主力AI製品であるChatGPTの改善を加速するよう社内メモを送った。
投資家はさらに、オマハ（ネブラスカ州 ）を拠点とする企業からの珍しい投資として、バークシャー・ハサウェイがグーグル親会社に50億ドルの出資を発表したことで勢いづいている。
