Timeleftは、まったくの他人同士を集めてディナーを開くというユニークなコンセプトで知られるサービスだ。2024年1月以降、これまでに7000回以上のディナーを通じて35万人以上の人々をつないできた。
Forbesの独占インタビューで、創業者のマキシム・バルビエ(Maxime Barbier)氏が、このプロジェクトについて語っている。現在Timeleftは、世界61カ国・275以上の都市で展開されている。
初の「他人同士のディナー」 開催は2023年5月3日
Forbes France編集部(以後「━━」):Timeleftを立ち上げようと思ったきっかけは?
マキシム・バルビエ(以後「M.B.」):2010年にメディアグループ「Vertical Station」を立ち上げ、2017年にTF1へ売却しました。その後、大きな虚無感を覚え、次に何をすべきか分からなくなってしまったんです。2019年末、私は「100人の知らない人と100回のコーヒー」をともにするプロジェクトを始めました。それがきっかけで、世界一周の夢を叶えたいという思いが強くなりました。
2020年、パンデミックのさなか、私はシドニーで「最高の人生」を送っていました。友人たちがロックダウン下で過ごす中、私は「同じ夢を持つ人同士がオンラインでつながれる仕組みを作りたい」と思い立ち、それがTimeleft誕生の原点になりました。
1年後、JFC Capital、FJ Labs、Shilling VCから200万ドルの資金調達に成功し、プラットフォームの最初のバージョンをリリースしました。ただ、当初の構想は魅力的ではあったものの、実際には知らない者同士の会話があまり弾まず、「夢」というテーマが大きすぎたり曖昧すぎたりしたのです。
そこで発想を転換し、都市内でのグループ活動に焦点を当てました。しかし、それにもスケールの限界がありました。そして最終的に、2023年5月3日に初の「他人同士のディナー」を開催したのです。今ではTimeleftは急成長し、世界60カ国で利用されています。毎週水曜日には、275都市のレストランで15000人以上が集い、ディナーを楽しんでいます。年末までに120の新しい都市でサービスを開始し、日本と香港市場にも初進出する予定です。



