2026年に注目すべき安全トレンド
近年最も明白な変化の一つは、旅行者が安全を定義する方法が変化していることだ。もはや、犯罪率やテロだけが問題ではない。BHTPのレポートによれば、インクルーシブ(包摂的)な安全、つまり女性、LGBTQIA+、有色人種がどれだけ安全を感じるかが重要な指標になりつつある。
その重要度は、上位国を見ればわかる。1位のオランダは最高評価を獲得した。カナダとオーストラリアもこの指標で上位にランクインし、帰属意識と尊重を感じられることが、リスク回避と同じくらい重要だという考えを裏付けている。
包摂性は、旅行者の安全の定義においてますます重要な役割を果たすようになっている。女性、LGBTQIA+、有色人種の幸福度で高評価を得ている目的地は、総合スコアが大幅に上昇している。
医療へのアクセスも重要な要因だ。オーストラリア、ニュージーランド、ベルギー、アイルランドといった医療制度が整っている国は、総合的な安全性でも高評価を得ている。外国で緊急事態に直面したとき、質の高い医療がいかに重要かを旅行者が認識し始めていることが、これらの順位に反映されている。
レポートが強調しているように、リスクのない旅行先など存在しない。しかし、適切な準備と情報、そして心構えさえあれば、現代の旅行者は、安全な目的地を選ぶための手段を十分に持っている。
以下は、旅行先として世界で最も安全な国トップ15とその項目別リストだ。
世界で最も安全な15カ国
1. オランダ
2. オーストラリア
3. オーストリア
4. アイスランド
5. カナダ
6. ニュージーランド
7. アラブ首長国連邦
8. スイス
9. 日本
10. アイルランド
11. ベルギー
12. ポルトガル
13. フランス
14. 英国
15. デンマーク
暴力犯罪が最も少ない国
1. 日本
2. カナダ
3. ベルギー
4. アラブ首長国連邦
5. ニュージーランド
6. オーストラリア
7. フランス
8. オランダ
9. ポルトガル
10. アイルランド
テロが最も少ない国
1. オーストラリア
2. オランダ
3. ニュージーランド
4. 日本
5. アイスランド
6. スイス
7. カナダ
8. イタリア
9. フランス
10. 中国


