2025年はネットフリックスにとって大きな年となった。『KPop Demon Hunters(KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』を含む2本の新作オリジナル映画が、同社ストリーミング史上「最も視聴された映画」グローバル版トップ10リストに食い込んだからである。
ネットフリックスは通常、国別の視聴数は公表しないが、作品が世界全体で何回再生されたか、視聴時間が何時間に達したかについては、毎週公表している。
さらにネットフリックスは、視聴者数そのものは開示しないものの、世界各地でサービスを展開している数十か国それぞれについて、トップ10作品のリストを公開している。
以下は、ネットフリックスの公式サイト「Netflix Tudum」によるネットフリックスグローバル版の「最も人気のある映画トップ10」リストだ。各作品ごとに、プラットフォーム上での配信開始から最初の91日間で積み上げた視聴回数に基づき集計されている。
10. 『ダムゼル/運命を拓きし者(Damsel)』(2024年)
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるミリー・ボビー・ブラウンが主演を務める『ダムゼル/運命を拓きし者』は、2024年3月8日にネットフリックスで配信が開始された。ブラウンが演じるのはエロディという名のヒロインで、裕福な王子との結婚に同意したものの、自分が何世紀も生き続けるドラゴンへの儀式的な生贄の一部にされようとしていることを知る、というファンタジー大作である。
『ダムゼル/運命を拓きし者』は、ネットフリックスでの配信開始から最初の91日間で1億3800万回の視聴を記録し、視聴時間に換算すると2億5300万時間となる。
9. 『グレイマン(The Gray Man)』(2022年)
マーベル・シネマティック・ユニバース作品で知られるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督が、『アベンジャーズ』シリーズの脚本家クリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーと再タッグを組んだスパイ・アクションスリラーで、ライアン・ゴズリングと「キャプテン・アメリカ」役で知られるクリス・エヴァンスが主演を務める。
ゴズリングが演じるのはシエラ・シックスと呼ばれるCIAの非公式工作員で、CIA高官に不利な情報が入った暗号化ドライブを手にしたことから、追われる身となる。シエラ・シックスを追う傭兵の1人がロイド・ハンセン(エヴァンス)で、元CIA工作員にしてサイコパスという役どころである。
『グレイマン』は2022年7月15日に配信開始され、最初の90日間で1億3930万回の視聴を記録し、視聴時間は2億9950万時間に達した。



