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2025.12.11 14:00

会議で黙りがちな人へ──自信を持って発言するのに役立つ「戦略的フレーズ7選」

Shutterstock.com

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多くの人が会議で発言をためらうのは、自分の考えが「不完全」だったり十分な価値がないのではと恐れるからだ。特にオンライン会議では場の空気を読むのがほぼ不可能に感じられるため、この懸念は強まる。米経営学誌ハーバード・ビジネス・レビューによると、有意義な発言ができる場合でもこの自己不信によってプロフェッショナルは沈黙する。自己懐疑に加え、チームに新しく加わったばかり、あるいはベテランの同僚と親しくないといった社会的要因も自信を持って参加することを妨げる。やがてその沈黙は信頼性と存在感を損ない、最終的にあなたの影響力を制限する。

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朗報もある。会議での自信は、天性のリーダーだけに備わる生まれつきの資質ではないということだ。準備と戦略的な言葉を選ぶことで磨けるスキルだ。発言のタイミングや方法に不安を感じて控えめにしているなら、以下の7つのフレーズを参考にしてほしい。どんな会議でも自信を持って発言し、尊敬を集めるのに役立つはずだ。

1. 「さらなる調査が必要ですが、現時点で分かっていることは以下の通りです」

このフレーズは知的誠実さを示しつつ、信頼性を保つ。多くのプロフェッショナルは「確信はありませんが…」「間違っているかもしれませんが…」といった言葉で自らを貶めている。これらは不確実性を示し、却下につながる。上記のフレーズは専門性を損なわずに現在の知識の限界を認めるものだ。

専門家からのアドバイス:専門領域外だが一般的な質問を受けた時に、このフレーズを使うといい。直後に具体的な情報を添える。例えば「第4四半期の予算配分を確認する必要がありますが、確かな情報があります。第3四半期の支出は、予算を12%下回りました。これにより、現在議論中の取り組みに、柔軟に対応できます」と言うことができる。

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2. 「興味深い視点ですね。私の見方は経験に基づき少し異なります」

会議での意見の相違、特に上級管理職に異議を唱える場合は、リスクを感じることが多い。このフレーズを使えば、対立や防御的な反応を生むことなく、別の視点を提示できる。相手の発言を認めた上で自身の見解に切り替える構造により、信頼関係を維持しつつ自分の専門性を主張できる。

専門家からのアドバイス:このフレーズを使った後は、すぐさま自身の経験に基づく具体的な証拠を提示すること。「私の経験では、それは機能しません」といった曖昧な表現は避け、「興味深い視点ですね。私の見方は経験に基づき少し異なります。2022年に似たようなアプローチを取った際、メッセージが汎用的すぎたため顧客の反応率が18%低下しました。より効果を生んだのは、まず対象層をセグメント化することでした」というふうに具体化すること。

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翻訳=溝口慈子

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