キャリア

2025.12.11 14:00

会議で黙りがちな人へ──自信を持って発言するのに役立つ「戦略的フレーズ7選」

Shutterstock.com

3. 「この問題への対応策として、3つの選択肢を特定しました。2つめの選択肢を推奨する理由は…」

このフレーズは、単に問題を指摘するのではなく、戦略的な問題解決者として自分を位置付ける。多くのプロフェッショナルは解決策なしに問題だけを会議に持ち込むというミスを犯す。そうするとあなたは能動的な人ではなく、後手に回っているように見える。複数の選択肢と明確な推奨を提示することで、分析的思考力や決断力、リーダーシップの能力を示すことができる。

advertisement

専門家からのアドバイス: このフレーズを使う際は、他の選択肢を推奨しない理由を簡潔に説明しよう。そうすることで、単に自分が好む解決策を提示しているのではなく、時間をかけて他の選択肢も検討したことが伝わる。例えば「クライアントの懸念に対処する3つの選択肢を特定しました。1つめの選択肢は最も早く対応できるものですが、長期的に関係を悪化させるリスクがあります。3つめの選択肢は最も包括的ですが、現在の予算を超過します。2つめの選択肢を推奨するのは、核心的な問題に対処しつつ、スケジュールやコスト、関係維持のバランスが取れているためです」と言うことができる。

4. 「◯◯さんが言った内容に基づいて…」

このフレーズには複数の効果がある。まず、発言するきっかけを作る。発言することに緊張している場合には、特に有効だ。この構造は、積極的な傾聴と協働的な思考を示すと同時に、あなたが発言を認めた同僚との信頼関係を築く。自分の考えを他の人の発言に明確に結びつけることで、孤立した意見を言っているのではなく、より大きな議論に加わっていると位置づけられる。このフレーズは、チームに新しく加わった時や信頼を築こうとしている時、発言することへのためらいを克服しようとしている時に特に効果的だ。

専門家からのアドバイス:より自信を持って会議に参加できるよう、このフレーズを使うといい。会議の初めに出された他の人のアイデアを基に議論を始めることで、積極的に関与し、思慮深い発言をする人という像を確立できる。自信がつくにつれ、議論の早い段階で自身のアイデアを提示しやすくなるはずだ。重要なのは、単に他の人のコメントを踏み台にして無関係な点を述べるのではなく、実際に他の人のコメントを発展させることだ。追加する内容は前述のコメントと相乗効果を生むものであるべきだ。

advertisement

5. 「この結果を改善するために、異なるアプローチを1つとれるとしたらそれは何でしょうか」

自信とリーダーシップを示すには、質問も発言同様に効果を持つ。そうした質問は現在のアプローチに調整の余地があることを認め、実行可能な解決策に焦点を当て、協働的な問題解決をグループに促す。このフレーズは改善が可能であることを前提とし、あなたが非難しているのではなく結果に焦点を当てていることを示す。

専門家からのアドバイス:この質問は、会議が堂々巡りになった時や、チームが解決策に向かわず問題の蒸し返しに終始している時に特に効果的だ。「1つのこと」に焦点を絞ることで、質問は圧倒的なものではなく管理可能なものに感じられる。質問後は間を置き、反応に耳を傾けること。発言がない場合に備えて自ら提案する準備をしておくこと。

次ページ > ○○について、私の理解が正しいか確認させてください

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事