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2025.12.19 11:00

地元で暮らすように過ごす──東通グループが仕掛けるLOF HOTELが目指す、“もっと自由”な宿泊体験とは

不動産投資、賃貸管理、土地開発、ホテル事業など幅広く事業を展開する東通グループ。2025年には「不動産をもっと自由に大作戦」を打ち出し、不動産業界全体をリードする変革へ、さまざまなテーマで動き出している。

そのテーマのうちのひとつが「宿泊体験を自由に! 大作戦」。旅先で「暮らすように泊まる」を叶えるホテルの在り方を追求するという。東通グループのホテル事業責任者ケビン・チャンと建築事業部マネージャーの鈴木 雄が、グループの知見を集結させて目指す、新しい日本の宿泊体験について語り合った。


運河と近代的な都市開発が融合した東京・芝浦。東京のウォーターフロントとして賑わいを見せるこの場所に、1階フロアにジムを設けた異色のホテル「LOF Hotel Shibaura」が誕生しようとしている。既存のビジネスホテルを改修してデザインし、2021年にオープンした「LOF Hotel Shimbashi」の利用者は、インバウンドの観光客から出張中のビジネスパーソンまで幅広い。そこで蓄積されたニーズを汲んで新たに誕生する芝浦のLOF Hotelは、さらに“宿泊体験を自由に”する仕掛けが準備されているという。

運営を手掛けるLOF Hotel Management代表取締役のケビン・チャン(以下、ケビン)は、“Live like a local”(地元で暮らすように過ごす)を実現する、ライフスタイル型のホテルを提供したいと開発を進めてきた。

「日本のいわゆる『ビジネスホテル』は、チェックインしたら部屋に直行し、寝て、チェックアウトしたら終わり。快適に、効率的に寝る空間だけが期待されています。でもLOF Hotelでは、宿泊体験を通じてそこでしか得られない地場の文化とのつながりを持ってほしいのです。ローカルな食べ物を自由に持ち込み、家で過ごすかのようにラウンジで無料のコーヒーとともに楽しむ。ホテル内のホームジムで、友人や家族同士、体を動かしながら同じ空間で過ごす。そんな“共有空間”を取り入れることにこだわりました」(ケビン)

2025年から東通グループが掲げる「不動産をもっと自由に大作戦」では、オフィスやレジデンスなど多様なアセットを対象に、快適さと利便性を追求する取り組みを進めている。その中でも「宿泊体験を自由に! 大作戦」が目指すのは、その地域の魅力を最大限に引き出し、文化の交流を促す新しいホテルの在り方だ。設計ディレクションを手掛ける鈴木 雄(以下、鈴木)は、ホテルが持つ“自由度の高さ”に大きな期待を寄せている。

「ホテルは、レジデンスとは異なり滞在が一時的です。だからこそ一歩踏み込んだ、柔軟な挑戦ができる。“もっと自由に!”という思いと親和性が高い領域だと感じています」(鈴木)

共有空間へのこだわりを込めたアパートメントホテル

そんな東通グループの“挑戦心”が込められた新たなプロジェクトとして注目したいのが、共有空間にこだわり、1から空間づくりに挑むLOF Hotel Shibaura(芝浦)である。

「宿泊者の方には、自由に自分たちの過ごし方を決めていってほしいと考えています。新橋、芝浦ともに従来のホテルにあるようなレストランは併設せず、ホームジムとコーヒーラウンジ、テラスが1階の同じフロアにあります。さらに芝浦では、ホテル周辺に足を運んでいただくほか、地域の方もホテルを訪れて楽しめるような、Live like a localを体現できる仕組みづくりも進めています」(鈴木)

東通グループ 建築事業部マネージャー 鈴木 雄
東通グループ 建築事業部マネージャー 鈴木 雄

宿泊体験に求める人々のニーズは、ここ数年でも大きく変化してきた。コロナ禍以前、ホテルは、事業者側の利回りを考えても、「コンパクトに泊まれる部屋数をできるだけ多く設計する」ことが重視されてきたという。

「ただ、コロナ禍を経て、大人数でゆっくりと過ごせるアパートメント型ホテルのニーズは格段に高まっています。家族や仲間と同じ空間で賑やかに過ごせることの価値を、人々が再認識したのかもしれません」(鈴木)

こうしたニーズの変化にクイックに対応し、コンセプトを変えていける柔軟性もまた、東通グループの強みだと鈴木は話す。開発・設計・運営を一貫して行える横串の組織体制が、ホテル事業でもポジティブに働いている。

「グループ全体で扱うアセットが多岐にわたり、オフィスやレジデンス、ホテルなどへの改修・再販、新築の設計などと不動産活用の選択肢を幅広く持っています。さらにケビンのように、彼の地元・香港やマカオなど、過密都市におけるホテル運営のノウハウも蓄積されています。そうした複数領域の情報をすぐに教え合えるチーム体制があるため、レジデンスへの改修で出たアイデアをLOF Hotelに還元したりといった連携が非常にスムーズなのです」(鈴木)

人々の多様なニーズに応える空間づくりに向け、ときに議論を戦わせながら設計を考えてきた2人。「バスタブを入れるか入れないかは、もっとも熱い議題のひとつだった」とケビンは笑う。

「日本の“狭い”ホテルの滞在は、外国人観光客にとっては『日本でしかできないユニークな体験』になります。コンパクトなのにこんなに便利! という空間もまた価値になりますし、バスタブを含めた余裕のある空間で過ごしたいというニーズもあるでしょう。芝浦では、それぞれの期待に応えた設計を進めており、視野の異なる2人の連携があってこそ生まれたものだと自負しています」(ケビン)

テクノロジーによる効率化が生むホスピタリティとは

さらに、「不動産をもっと自由に!」を体現すべく注力しているのがテクノロジーの導入だ。その背景には、「LOF Hotelで働くスタッフはマニュアル化されたサービスの提供者ではなく、ローカルな文化の伝え手であってほしい」というケビンの思いがある。

「テクノロジーは、宿泊者にとっての利便性と、運営の効率性のためにあります。例えば『タオルがほしい』とき、これまでは宿泊者が受付に連絡を入れ、受付から担当スタッフに伝達して部屋にタオルを届けていました。でも、スタッフに直接連絡が入るシステムを導入すれば、受付で待機し、情報を伝達する仕事は不要になります。その分スタッフには、宿泊者と対面で向き合い、ローカルのおすすめ情報を伝えるなどのインタラクションができる余裕が生まれます。テクノロジーの活用こそが、“暮らすように滞在する”ホテルの在り方を後押ししてくれるのです」(ケビン)

LOF Hotel Management代表取締役 ケビン・チャン
LOF Hotel Management代表取締役 ケビン・チャン

2030年に1,000室の運営管理を目指している東通グループ。LOF Hotelでも、新橋を皮切りに芝浦、大阪、福岡へとエリア展開を広げ、「画一的なホテルづくりではなく、その土地の文化を生かした開発」を目指していくという。

「幅広いアセットに対する知見と柔軟性を強みに、それぞれの立地に適した設計を考えていきます。新橋や芝浦の“部屋のコンパクトさと充実した共有スペース”の両立を叶えたホテルとはまた異なり、エリアによっては客室の大きなホテルを作っていく可能性もあるでしょう。これからも、宿泊体験に何が求められているのか、エリアとその時々の変化を敏感にキャッチしていきたいです」(鈴木)

香港やマカオでホテル運営を手掛けてきたケビンは今、「日本ならではの滞在スタイル」に可能性を見出している。

「日本を訪れる外国人観光客は、日本文化を理解したいという思いが強く、長期滞在を好みます。マカオでは、1泊2日の最短ステイで人気スポットを回ろうという観光客が大半を占めているので、タイプやスタイルがまったく異なるのです。Live like a localのローカルとは、地理的な場所だけを指しているのではなく、その土地が持つ文化や歴史までを含んでいます。ローカルを尊重し、ただホテルに滞在するだけではない、日本文化とつながる経験をぜひ提供していきたい。最新のテクノロジーとスタッフ育成によって、新しい滞在の定義を生み出していきたいと考えています」(ケビン)


東通グループ
https://www.totsu-group.jp


ケビン・チャン◎LOF Hotel Management 代表取締役。カリフォルニア大学バークレー校卒業。アジア・アメリカにおけるホテル投資・開発・運営管理を中心に約25年の経験を持つ。LOF Hotelの共同創業者として、ブランドの投資戦略から運営管理まで統括。

すずき・ゆう◎東通グループ 建築事業部マネージャー。武蔵野美術大学建築学科卒業後、UCLバートレット校で都市デザインを専攻。一級建築士・宅地建物取引士。TRUST VALUEやTHE TOTSUなど、改修・新築物件のプロデュース、ディレクション業務を統括。

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Property of Liberty:不動産自由化への道