暮らし

2025.12.11 07:15

「エアコン暖房は電気代が高い」は誤解。原油高騰と技術の進歩でエアコンはリーズナブルな選択肢に

プレスリリースより

さて気になるのはランニングコストだ。エアコンは電気代が高いというのは本当なのか。福田氏によれば、たとえば電気ストーブは1の電気エネルギーを1の熱エネルギーに変換するのに対して、エアコンはヒートポンプによって1の電気エネルギーを使って空中の熱を「集めて移動させる」ので、結果的に5の熱エネルギーを放出できる大変に効率的な省エネ家電とのことだ。

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さらにインバーター技術により、急速に部屋の温度を設定温度まで高めたあと、ひかえめ運転によりほぼ一定の温度に保つことで、さらに省エネ性能を高めている。

昨今のエネルギー価格、とりわけ石油と天然ガスの価格が高騰していることから、これまで安い暖房とされてきた石油ストーブの灯油代とエアコンの電気代の差がほとんどなくなってきた。

試しに、関東地域の木造6畳の部屋をモデルに、電気代を35円/キロワット時、灯油代を1リットル120円、ガス代を1立方メートル180円と平均的な価格に想定して1カ月のランニングコストをChatGPT5.1に計算させたところ、エアコンは3500〜6000円、石油ストーブは4000〜5000円、ガスストーブは3800〜4600円となった。

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エアコン暖房は電気代が高いというイメージは、灯油は安いというイメージとともに、すでに神話と化したようだ。今やエアコンのない部屋はないだろう。せっかくあるものだから、上手に活用したい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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