リーダーシップ

2025.12.09 13:30

2026年AIコンテンツ量産時代、「選ばれるソートリーダー」が押さえるべき10のトレンド

Shutterstock.com

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ビジネスの世界がますます進化し、テクノロジーの統合が加速するなか、ソートリーダー(Thought Leader:革新的なアイデアや解決策を提示し、その分野の先駆者となる「思想的リーダー」)でいることは一筋縄ではいかない。コンテンツの量は増加の一途をたどり、オーディエンスはますます目が肥えてきている。有能なソートリーダーとして自身を印象づけるための効果的な方法も、急速に変わりつつある。

AIは良くも悪くも、ソートリーダーに途方もない影響を与える

生成AIは強力なツールだ。ソートリーダーが発信するようなコンテンツを、一瞬で生み出せる。

生成AIを、オンラインでの可視性を高めるためのソリューションとみなす人は多い。AI技術が広く普及して以来、デジタルコンテンツの量は大幅に増加した。実際、ChatGPTのリリースのあと、制作されるコンテンツの量は56.7%増加した。AI生成記事はとりわけ爆発的に増加しており、いまやオンライン記事の50%以上がAIによって書かれている。

このようなAI利用は今後も活発に続き、コンテンツ量は指数関数的に増加するだろう。つまり、意図したオーディエンスに対してメッセージを確実に届けるには、これまでとは異なるアプローチが必要となる。

以下では、2026年にソートリーダーとして一目置かれるために考慮すべき10のトレンドを紹介しよう。

1. 輝きを放つのは人間性

人々がつながりを築きたいと思うソートリーダーとは、人間的で、弱点を抱えた、地に足のついた人物だ。「私は賢いのだから、私の話を聞け」といったアプローチでコンテンツをシェアしようとしても、感情面でのつながりが欠けているため、見向きもされない。

テクノロジーがますます職場に浸透するなかで、輝きを放つのは人間性だ。スコット・ギャロウェイのようなソートリーダーは、データと個人の体験を結びつけることで、共感でき、記憶に残るメッセージを発信している。注目を浴びる専門家はみな、AIを補助的に利用しつつも、人間中心の姿勢でコンテンツ制作を行っている。

AIはリサーチや要約、下書き、推敲には非常に便利だが、それを唯一無二の自分の声、視点、実体験と結びつけてこそ、信頼されるソートリーダーになることができる。

2. 自分のスタイルや考え方を、AIに理解させる

ソートリーダーは、コンテンツをより自分のブランドに合致したものにするために、AIとの関係構築にフォーカスするようになるだろう。多くの人々がすでにAIを利用し、プロンプトを入力してその仕組みの把握に努めているが、AIと改めて向き合い、AIに自分自身を理解してもらう時間を取ることも必要だ。つまり自分の価値観、情熱、目的意識を、AIに説明するのだ。

自分の唯一無二のスタイルや考え方を、AIに理解させよう。自分のオーディエンスについてAIに把握させ、オーディエンスにとって何が重要なのかを理解させよう。自分の制作物のなかで、特に出来のよいものをAIに読み込ませ、それを真似た下書きを出力させよう。

これは、単にAIツールの画面をパーソナライズするよりも、ずっと踏み込んだ関係だ。AIには、新入社員に自分のことを知ってもらうように、自分のことを知ってもらう必要がある。

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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