新規事業

2025.12.10 09:15

「この新規事業は失敗する」半数の担当者は計画早期に気づいている

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さてこうした失敗を経験した人たちに、もし同じプロジェクトをやり直せるとして、「絶対にやる」と決めていることを聞いた。

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その結果もっとも多かったのは、「現実的な予算・スケジュール・体制の設計」だった。僅差で「競合分析と差別化ポイントの明確化」が2位。そのほか、経営層との定期的な進捗共有と合意形成、徹底的な市場調査と顧客インタビュー、専門家やアドバイザーへの早期相談、開発パートナーの慎重な選定、社内の関係部門を巻き込んだ体制づくりなどがあげられた。

儲からないとわかっていながら埋没費用を恐れて計画を強行し、案の定、巨額の赤字を出してしまう「コンコルド効果」という言葉がある。新規事業あるあるとも言える話だ。事業にかぎらず、われわれ人間のやることには多かれ少なかれその傾向がある。なぜなら、ダメだとわかったところで早めに撤退するには相当な勇気がいるからだ。だから、失敗を見越して緊急停止ボタン的な制度を作っておくことも大切だろう。

プレスリリース

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文 = 金井哲夫

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