デザインの奥にあるクラシックに触れたい
NORQAIN|ワイルド ワン スケルトン39
2018年に創業した新興時計ブランドながら、時計界の重鎮からもサポートされ、目覚ましい進化を遂げているノルケイン。その旗艦モデルとなるのが、カーボンを用いた複合素材ノルテックの軽くて頑強な特性を生かしたハイパフォーマンスウォッチ「ワイルドワン」。ラバー製のショックアブソーバーやストラップにスカイブルーなど鮮やかな色を用いることで、ポップで華やかな腕元をつくる。その新作は39mmというやや小ぶりなサイズでも好評を得ており、これからクラシックへと熟成を重ねていく、最旬の時計だ。
GRAND SEIKO|エボリューション9 コレクション SLGB005
巻き上げたゼンマイで歯車を動かしつつ発電を行い、その電力でIC回路を動かし、歯車の回転速度を制御する独自機構スプリングドライブ。その最新型となるキャリバー9RB2は、心臓部となる水晶振動子の加工方法やICの設計、パッケージング構造を改善することで、ゼンマイ駆動のムーブメントでは驚異の年差±20秒の高精度を実現した。このモデルは、徐々に夜が明けていく信州の樹氷の森の情景を表現した美しいダイヤルも特徴となる。
LONGINES|ウルトラークロン クラシック
いち早く近代的な時計製造体制を整えたロンジンは、一貫してハイレベルな時計を生産してきた。1910年には高振動計時装置を開発して時計の高精度化を追求し、その技術を生かして天文台主催の精度コンクールでも優秀な成績を収めてきた。この「ウルトラークロン」は、ロンジンの高精度ウォッチの歴史を継承するモデル。そのルーツは1967年製の高振動式の小さなシンプルウォッチで、このモデルのスタイルに合わせた37mmケースにしてクラシカルな雰囲気を強めた。搭載ムーブメントは毎時3万6,000振動のハイビート仕様でシリコンパーツも使うことで、高精度&高耐磁を実現。
PARMIGIANI FLEURIER|トリック プティ・セコンド ゴールデンアワー
プラチナ製のケースとグレーグリーンのアリゲーターストラップの上質なモノトーンの配色に、自然光にインスパイアされたゴールデンアワーのダイヤルを組み合わせた端正なドレスウォッチ。これみよがしではなく、自分だけの贅沢さを静かに楽しむ「プライベート・ラグジュアリー」という哲学を掲げており、目の肥えた時計愛好家からの評価が高い。ケースは古代ギリシャ建築のドーリア様式が生み出す調和からインスピレーションを得ており、ベゼルの造形やダイヤルの仕上げなどすべてに無駄がない。これは時代を超える、完璧な美だ。
OMEGA|シーマスター レイルマスター
鉄道員のための耐磁時計として1957年に誕生したレイルマスターは、ツールウォッチらしいシンプルで機能的なスタイルを今も継承する。初代モデルは軟鉄製のインナーケースでムーブメントを覆うことで耐磁していたのでカレンダーはついていなかったが、本作でもその伝統を守ってノン・カレンダーとし、そのダイヤルはグレーのグラデーションで美しく表現する。一方で耐磁時計の伝統も継承し、1万5,000ガウスの耐磁性能とクロノメーター級の高精度を実現したMETAS認定マスター クロノメーターを取得したキャリバー8806を搭載。歴史を継承しつつ、適切に進化している。


