経営・戦略

2025.12.11 08:15

銀行やテレビ局が転落、2027年卒Z世代の就職人気ランキングに異変

gettyimages/Milatas

理系部門の1位は「味の素」

(理系ランキングTOP50)

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理系学生を対象とした「人気企業ランキング」では、味の素が前回に続き1位だった。サントリーグループ、ロッテなど食品メーカーも上位に入り、「食品」がトップ50のうち15社を占めた。また、IT分野ではSky、NTTデータグループ、サイバーエージェントが上位に入り、ゲーム企業では任天堂が3位、コナミグループが9位に入った。

食品メーカーが理系から強く支持されるのは、化学、生物、薬学など多様な専攻が活かせる点に加え、生活インフラに近い安定性が魅力と映るのだろう。ヘルスケア領域の拡大で研究開発の幅が広がっていることも追い風となっている。

また、IT・ゲーム企業が存在感を示すのは、デジタルネイティブである学生が自身のスキルと事業内容を結びつけやすいからだろう。子どもの頃から慣れ親しんだもの、憧れた世界が自身の未来として選ばれやすいということだ。

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人気が後退した業種が示す構造の変化

今回のランキングでは、銀行・証券・保険といった金融大手、テレビ局・新聞社などの旧来型マスコミ、大手広告代理店、不動産、自動車といった従来の主要業界が上位から後退していた。市場環境の変化に加え、Z世代は「働き方の透明性」や「企業の価値観との一致」を重視する傾向が強まり、大手ブランドだけでは志望理由になりにくくなっている。

人気業界の序列が変わっていたことは、Z世代が「自分にとって意味のある仕事」を軸に企業を選びはじめている証しだろう。企業にとっては単なる求人募集ではなく、事業の魅力をどのように伝えるかが問われる時代になったといえそうだ。

【調査概要】
調査期間:2025年3月1日~2025年10月31日
調査機関:株式会社学情
調査対象:2027年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
有効回答数:15,492件
調査方法:
(1)Re就活キャンパス登録学生へのメール告知、Webフォーム回収
(2)イベント来場学生へのWeb入力フォーム調査
回答方法:選択式(最大5社)

プレスリリース

文=福島はるみ

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