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2025.12.07 09:54

ビジネスオーナーのための実践的な予算計画法

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ヴラド・ルスはCentaur Digital CorpのCPAで、忙しいビジネスオーナーが会計システムを効率的に管理できるよう支援しています。

予算にはさまざまな種類がありますが、いずれも将来の資金をどのように使うかの枠組みとなるものです。時には意欲的に、時には厳格に設定される予算は、多くの場合進行中の作業です。経験を積むにつれて、予算の作成と遵守がうまくなっていくでしょう。以下のステップを参考に、ビジネスのためのシンプルな予算を作成してみましょう。

1. 現在の損益計算書から始める。

ビジネスを運営している場合は、現在のP&L(損益計算書)から始めましょう。この財務諸表には、現在の収入と支出の概要が記載されているはずです。月次予算を作成する場合は、過去6〜12カ月間、またはビジネスに関連する期間の平均値を計算します。現在、会計処理を行っていない場合は、過去1〜2カ月分のP&Lを手動で作成してください。予算の基礎として実際の過去のデータを持つことが、最良のスタート方法です。

2. 支出を5〜7つのカテゴリーにまとめる。

会計設定によっては、数十の費用カテゴリーを追跡している可能性があります。時間を節約し柔軟性を高めるために、支出を5〜7つのカテゴリーにまとめましょう。例えば、給与、給与税、従業員福利厚生など複数のカテゴリーがある場合、これらを1つの給与予算項目にまとめることができます。これらのカテゴリーは、ビジネスの主要なコスト要因に合わせるべきです。

3. P&Lに含まれていない関連財務情報を追加する。

P&Lには、予算に必要なすべての関連データが含まれていない場合があります。例えば、ローンの元本返済はP&Lには表示されませんが、重要な資金流出となります。会計システムがある場合は、キャッシュフロー計算書をチェックして、予算に含めるべきその他の資金流出入を確認してください。最後に、税金の予算計上を忘れないでください。米国のほとんどのビジネスは、オーナーが税金を支払うため企業自体は税金を支払わず、そのため税金はビジネスの財務諸表には表示されません。

4. 収益とともに増加する支出を特定する。

支出の中には収益とともに増加するものもあれば、固定されているものもあります。例えば、売上が増えても、短期的には家賃は変わりません。一方、より多くの製品を販売すれば、売上原価は増加します。各予算カテゴリーを分析して、売上によってどのような影響を受けるかを判断しましょう。

5. 数字を3〜12カ月先まで予測する。

予算をどれだけ先まで予測したいかを決めましょう。次の月だけが懸念事項であれば、1カ月分の予算予測で十分かもしれません。年間全体をより理解したい場合は、12カ月先まで数字を予測しましょう。予算期間がどれだけ長くても、1〜3カ月ごとに更新すべきです。

ビジネスオーナーは、自社の資金の使い方と入ってくる資金を効果的に使う方法を理解する必要があります。そのための最良の方法は予算を立てることです。会計士の助けを借りることもできますが、社内の会計士でない限り、これはビジネスオーナー自身が関わるべき作業です。最初の予算が現実的でなくても心配する必要はありません。この作業を繰り返し、次回はより良くなるよう努力しましょう。

forbes.com 原文

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