加えて、将来、最も求められる重要なスキルはリーダーシップや粘り強さ、回復力、適応力、コミュニケーションスキル、対人スキルといった(実は決してソフトではない)ソフトスキルだ。プレッシャーがかなりかかる状況に直面したとき、これらのスキルは自然と育まれる。
「困難なことに取り組めば、成功は保証されないかもしれないが、学びは確実に得られる」という諺のとおりだ。
自分が持つスキルとこれから身につけるスキルに注意を向ければ、思考を心配やストレスから成長へと転換できる。その過程でパフォーマンスも向上するはずだ。
4. 他の人のことを考える
自分と自分の価値を理解する主な方法の1つは、他の人への影響力や貢献度を測ることだ。プレッシャーの大きい状況に直面した時は、チームメイトをどう支援できるか考え、他の人が自分を頼りにしていることを自覚しよう。
また、プロジェクトや責任が身近な人の人生にどう影響するかも考えよう。子どもたちの仕事に対する考え方はあなたの仕事への姿勢を通して築かれる。あなたの優れたパフォーマンスは職の安定につながり、それがひいては家族の安定にも良い影響を及ぼす。そして成功は自尊心を高め、友人や家族との関わり方にも良い影響をもたらす。
コミュニティや他の人への影響に意識を向ければ、ストレスからつながりの感情へと視点が変わり、この動機付けによってより良いパフォーマンスを発揮できる。
5. 次を見据える
プレッシャーに対処するもう1つの優れた方法は、物事を大局的に見ることだ。1週間後、あるいは24時間後にはすべて終わるのだと自分に言い聞かせよう。これは数あるプロジェクトの1つに過ぎないと、自分を納得させるといい。
ある上級管理職はプレッシャーに直面すると「仕事は短いが、キャリアは長い」と自分に言い聞かせると筆者に教えてくれた。プロジェクトについても同じ考え方ができる。今日のプレッシャーは現実のものだが、それは必ず終わる。そして、回復力とモチベーション、そして情熱を持ち続ける能力は長期的にあなたを支えてくれるはずだ。
プレッシャーを活かす
プレッシャーは必ずしも人を消耗させるものではない。むしろ、プレッシャーの利点や長期的な視点、自身のスキル、周囲の人々、そして次に何があるかを異なる角度からとらえ直せば、プレッシャー下でより良いパフォーマンスを発揮できる。ストレスを軽減できるだけでなく、今日そして将来にわたる輝かしい成功への道を切り開くことができるはずだ。


