面接に臨む場合、その仕事がどれほどすばらしいものか、あるいは自分がその企業文化に非常に適していることを思い出すことは、うまくいかないのではと心配したり現職に留まることに執着したりするよりも実際にいいパフォーマンスにつながる。
ただし、ネガティブなことを考えないよう自分に言い聞かせるのは効果がない。ポジティブな考えで頭を満たす必要がある。こうしたことから、良いパフォーマンスを発揮することの具体的なメリットを明確にするといい。
直面するプレッシャーの良い面に注意を向ければ、ストレスを前向きな原動力に変え、成功の可能性を高められる。
2. 長期的な視点を持つ
プレッシャーに対処する別の効果的な方法は、長期的なメリットを考えることだ。長い時間軸で物事をとらえれば客観的な見方が保てる。これはメンタルヘルスにもパフォーマンスにも良い影響を与える。
ストレス下では、生存本能が働いて自然と周辺視野が狭まり血管が収縮する。しかし視野を広げられれば、リラックスして新たな可能性を受け入れ、より良いパフォーマンスを発揮できる。
今、耐えているプレッシャーが新たなチャンスを生むことを覚えておこう。あるいは、プレッシャーが新たなスキル習得を促し、挑戦しがいのある将来のプロジェクトへの対応力を高めると自分に言い聞かせよう。新たな挑戦に直面することは、幸福感や充実感と相関している。今日の困難を忍耐力で乗り越えることは、明日訪れる刺激的でやりがいのあるさらなる挑戦への準備となる。
未来に目を向ければ視野が広がり、ストレスが軽減される。そしてパフォーマンスがすばらしいものになる可能性を高めることになる。
3. 自分のスキルを考える
持っているスキルやこれから身につけるスキルに意識を向けることでもプレッシャーやストレスに対処できる。
プレッシャーに直面すると、通常2つの問いが浮かぶ。これらは無意識のうちに起こるものだ。まず「これを乗り越えるにはどんな能力が必要か」、次に「必要な能力が自分に備わっているか」と自問する。
必要なスキルを具体的に考え、必要なスキルをすでに持っていると自覚するか、あるいはそのスキルを獲得するための計画を立てることで、効果的にプレッシャーに立ち向かえるようになる。
将来のスキルを考える際、今日の重要な傾向として学位だけでなくスキルを重視して人材を採用するリーダーが増えていることを知っておくといい。より多くの(能力が試される)経験を積めば、リーダーが求める形で具体例を示し、能力を証明する準備が整う。


