両足が同時に地面から離れる確実な走り、素早い方向転換などの滑らかな動作
CEOの補足がなかったとしても、Figureのロボットが走っていることは確実だ。というのも、明らかにFigure 03の両足が同時に地面から離れているからである。言い換えれば、これは定義上「走り」であり、単なる速歩ではない。
素早いスタート、高速な減速、そして反対方向を向くまでの非常に滑らかな向き直りの動きが見られる点も印象的である。
あまりに出来が良いため、アドコックはこのティーザー投稿に「Human or Robot」(人間かロボットか)というタイトルを付けている。
もっとも、腰の部分を見れば、これは明らかにロボットである。(もちろん、現在の生成AIを使えばさまざまなことが可能だが、もしそうだとしても、アドコックが自分のチャネルでそうしたものを公開するとは考えにくい。念のために言っておくと、私はこの点について本人に質問を送っており、回答があれば本稿を更新するつもりだ)。
“西側世界”で最も速いヒューマノイドは「ロボット・マラソン」に出場するか
少なくとも現時点では、私はこれが“西側世界”で最も滑らかで最も速いヒューマノイドロボットだと考えている。中国企業の中には、さらに大きな速度をうたうところもあるが、私はそれらを実際に目にしたことはない。Boston Dynamicsにはもちろん「Atlas」もあり、これはかなり速いが、昨年末以来、実際に現場で仕事に就き、ある程度は量産されているロボットと同じカテゴリーに入るのかどうかについては、よく分からない。
おそらく来年には、Figureはこのロボットを第2回「Humanoid Robot Marathon」(ヒューマノイドロボット・マラソン)に出場させることになるかもしれない。


