2025年、「企業風土」がT&D保険グループ新語・流行語大賞にノミネートされるなど、組織の「空気づくり」への関心が高まっている。しかし多くの企業が理想を掲げる一方で、現場との間にはギャップがあるのが実情だ。では実際に風土が良くなったと感じた企業は、何をしたのだろうか。
企業のインターナルコミュニケーション活動を支援するウィズワークスが企業・団体の社内コミュニケーション担当者88名を対象に実施した調査から、理想と現実のギャップ、そして風土改善に本当に効いた施策が明らかになった。
理想と現実の大きなギャップ
調査では、理想の企業風土を自由回答で尋ねた。多く挙がったのは「挑戦」「変革」「オープン」といったキーワードだ。同時に「心理的安全性」「信頼」なども重視され、変革を推進しつつ、安心して意見を言える環境を求める声が目立った。

一方、実際の自社の企業風土を表す言葉として多かったのは「真面目」「誠実」。しかし同時に「保守的・昭和的」「閉鎖的・硬直」といった回答も上位に入り、組織の古い習慣や縦割り構造への課題感が示された。




