経営・戦略

2025.12.10 08:20

理想は挑戦で現実は昭和、企業風土改善に効く意外なアナログ施策

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課題は弱い部署間の連携

企業風土の醸成に最も重要だと思うものを複数回答で尋ねたところ、トップは「日常的なコミュニケーション」(75.0%)だった。次いで「経営層からのメッセージ発信」(64.8%)、「社員発信の機会」(50.0%)、「社内報」(44.3%)と続き、日々の対話や情報共有が風土づくりの核であることが示された。

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一方で課題として挙がったのは「部署間の連携が弱い」(72.7%)、「情報発信や共有の不足」(53.4%)、同率で「感謝や称賛の機会が少ない」といった声。理想は見えているのに、そこへ向かうための接点が不足している状況が浮かび上がった。

経営層の発信と社内報が鍵

注目すべきは、「企業風土が良くなった」と感じたきっかけだ。自由回答で最も多かったのは「経営層の発信や関与」と「社内報などの情報発信強化」。次いで「コミュニケーション活性化」が続いた。

イベントや制度の変更より、経営層からのメッセージや社内報といった日常に溶け込んだコミュニケーション施策が企業風土の改善に寄与することがわかった。

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一般社員にとって、経営層の発信や社内報は受け取る側のもので、風土改善の手段としては意識しにくい。しかし調査結果を見ると、トップとの距離を縮め、情報の透明性を高めるこれらの取り組みが、社員の一体感や信頼感を育んでいることがわかる。

風土改善は日常の積み重ねから

理想の企業風土と日常的なコミュニケーション不足のギャップを埋めるのは大がかりな制度改革だけではないことが、今回の調査から見えてきた。

特別な予算や大規模なプロジェクトがなくても、地味だが着実に届く施策の積み重ねが組織を少しずつ変えていくのかもしれない。

【調査概要】
調査対象:事業会社及び営利団体にて社内コミュニケーション施策に関わる人88人
調査期間:2025年11月13日~2025年11月20日
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:88人

プレスリリース

文=池田美樹

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