ヘルスケア

2025.12.26 10:15

「自分にはまだ無理かもしれない」と最初の一歩を踏み出せない人の典型的な心理

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自己効力低下ブレーキの「自己効力」とは、心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感」に由来しています。

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自己効力感とは「自分はこれを達成できる」という、自分自身への信頼の感覚です。

これは根拠のない自信や思い込みではありません。

これまでの経験から培われる「自分ならできる」という地に足の着いた確信のようなものです。

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自己効力感が高い人は、多少の困難にも「やってみたら何とかなるかも」と思いながら行動できます。

一方で自己効力感が低いと、「失敗したらどうしよう」「恥をかくかもしれない」といった不安が先に立ち、最初の一歩を踏み出せなくなってしまうのです。

僕のフォロワーのAさん(35歳・主婦)の話があります。

子どもの小学校入学のタイミングで「在宅で仕事を始めたい」と考え、Webライターという道を選びました。

必要な知識は十分にインプットし、手順も頭に入っています。準備は万全に見えました。

ところが、いざクラウドソーシングサイトで案件に応募しようとした瞬間、嵐のような不安が押し寄せました。

「10年以上のブランクがある私に、まともな文章なんて書けるんだろうか?」

「もしうまく書けなかったら、クライアントに迷惑をかけてしまう」

「低評価をつけられたらどうしよう」

結局、Aさんはプロフィール登録すらできずに終わってしまいました。

このように、自己効力感が低下していると、どんなに意欲があっても「無理かもしれない」という漠然とした不安が行動を阻んでしまうのです。

向上心が強い人ほど、自分の価値を下げてしまう

現代では、この自己効力低下ブレーキがかかりやすい環境が整っています。

特にSNSは、他者の成功や生活を常に目にする環境であるため、僕たちが無意識のうちに「比較の罠」に陥りやすくなる構造を持っています。

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文=土肥優扶馬/読書インフルエンサー

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