2. 与えることなくただ奪うだけ
友情であれ家族の絆であれ恋愛関係であれ、あらゆる人間関係には感情的な支えや気配り、配慮の自然な交換が伴うべきだ。だが、なかには与える以上に奪い続ける人がいる。
この感情面での不均衡はあらゆる人を、注意を払われていない、評価されていない、感情的に枯渇しているという気分にさせる。たとえ相手を愛し大切に思っていたとしても、常に与え続けるだけで自分が受け取ることがなければ必然的に活力は枯渇する。
感情のエネルギーは有限のリソース
そう思えないかもしれないが、私たちの感情のエネルギーは有限なリソースだ。誰かが慢性的にあなたの「感情の銀行口座」から引き出し続け、十分な預け入れをしない場合、あなたはすぐに赤字状態に陥る。たとえ心から相手を気遣い、その人の成長を願っていても、以下のような場合、相手の存在自体があなたを消耗させるかもしれない。
・会話が常に相手の問題ばかりになることに気づく
・相手は支援を期待するが、支援することはまれ
・やり取り後に高揚感ではなく空虚感を抱く
自分を守るために、あなたを活気づける人との時間を増やす
こうした関係の不均衡を認識し、あなたを活気づける人と過ごす時間を増やすために、自分のスケジュールを調整することは極めて重要だ。これは利己的な決断ではなく、自分を守るためだ。実際、約1000人の看護師を対象に2023年に行った研究では、共感力の強い人が強力な社会的支援を受けると感情面での消耗が軽減されることが示されている。
3. やり取りが否定的
人となりではなく、コミュニケーションの仕方によって相手の活力を消耗させる人もいる。コミュニケーションスタイルは感情のエネルギーに深刻な影響を与え、以下のようなパターンは特に消耗を招く。
・いつも不平不満を言う:可能なことではなく問題点に注意を向ける。あなたは問題解決のパートナーではなく、不満の受け皿となる
・最悪の事態のように思い込む:些細な問題を大惨事としてとらえ、あなたを不安のスパイラルに引きずり込むことが多い
・話を遮る:やり取り後、あなたは耳を傾けてもらえていないという感覚や精神的過負荷を感じる
・絶えず対立のネタを探す:あらゆる事柄が議論となり、あなたは弁解や正当化、事態の鎮静化に追われる。やり取りの「トーン」を管理する責任を背負わされる感覚に陥る
混沌とした、あるいは否定的なコミュニケーションでは脳は警戒態勢をとる。穏やかなやり取りではなく、緊張や不確実性、感情の高ぶりを処理する過程が認知・感情的リソースを大きく消耗させる。


