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2025.12.08 07:15

プレスリリースは件名で決まる 開封率を上げる30文字の鉄則

Getty Images

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毎日送られてくるプレスリリース。しかし、すべてが読まれているとは限らない。メールボックスに届いたプレスリリースを開いてもらえるかどうかは、どこで決まるのだろうか。共同通信PRワイヤーの調査で、ひとつの手がかりが判明した。

プレスリリースの発信を行う共同通信PRワイヤーは、プレス会員のメディア関係者を対象に、プレスリリースの確認方法に関する調査を実施した(有効回答数330)。対象となった会員の所属メディアは、オンラインメディアが圧倒的に多く、続いて、雑誌、新聞、業界紙などとなっている。配信先メディアは2400媒体。

さて、メールで送られてきたプレスリリースを読むかどうかの決め手は、45.8パーセントの人が「メールの件名」と答えた。リリースのタイトルだと答えた人は35.8パーセントで、約10ポイント減る。逆に言えば、魅力的な件名を付ければ、開いてもらえる確率が上がるということだ。

また、プレスリリースは受信したタイミングで確認する人が約半数と多い。とくにメディア関係者は、つねに最新のネタを探している。いいネタが欲しくて待ち構えているわけだ。だから、いい件名を付けてやらなければもったいない。そこで共同通信PRワイヤーは、次の4つを提案している。

タイトルの文字数は30文字前後
端的にわかりやすく
数字、実績、新規性を入れる
ニュースバリュー(報道価値)がある

また2024年に実施したアンケートでは、メディア関係者からはこんな意見も聞かれた。
「件名、企業名、人物名などがすぐ分かる表示にしてほしい」
「件名に社名がしっかり明記されている点が分かりやすく感じています」
「取材する際の担当者名をフルネームでしっかり明記してほしい」

この記事を書くきっかけは共同通信PRワイヤーのメールだ。件名の冒頭にある「プレスリリース実態調査」に関心をひかれた。端的でわかりやすい。プレスリリースに関する調査は珍しい。メディア関係者ならずとも、リリースを発信しているすべての人の関心をひきそうな内容であることが伝わる。つまり報道価値がある。さすがだ。ご指導をありがたく受け止めたい。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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