対話インターフェースがもたらす新たな体験価値
また、本フォーラムでは、参加者それぞれが自身のスマートフォンから、多様な個性と想いを持ったAIエージェント群 「tsubuchigAI(つぶちがい)」のプロトタイプを体験することができた。12体の中から2体のキャラクターを選び、そこに自身も加わると、すぐに対話が始まる仕組みだ。
筆者が、哲学にハマっている“テツガク”と、お酒の楽しみ方を探究する“ソムリエ”を選ぶと、さっそく会話がスタート。「酒文化について語りたい」というソムリエの問いかけをきっかけにジンの話題へと展開し、「どのような点に心を惹かれましたか?」「生産地の違いは、その土地の“ロゴス”が人に宿る場所」と、2体の異なる視点によって話題が思いもよらない方向へと深まっていった。
さらに「交信モード」をONにすると、筆者の「tsubuchigAI」が他の来場者の選んだ「tsubuchigAI」たちと自動的に交流し、誰がどのキャラクターと話しているのかまで知らせてくれた。
AIエージェントがそばにいることが当たり前になる未来。そのとき人は、より自由に発想し、これまで見えなかった可能性を自らの手で広げていくことになるだろう。


