2. 結果を出すビジネスライティングの方法を学ぶ
説得力のある文章術があれば、時間の節約や混乱の解消に役立つ上に、書き手をより有能に見せてくれるという効果もある。手始めとしてお勧めなのは、メールをより簡潔に書くよう心がけることだ。そのためには、一番に訴えたい要点から書き始めて、明確な行動や決定事項で締めくくる構成を採用するといいだろう。
チームの同僚からコメントを求められたなら、「君の考えを聞かせてくれないか」というような曖昧なメッセージではなく、「草稿をチェックし、さらに明確な説明が必要な3つの分野をピックアップしてみた。最終版を今日確定させられるといいと思っているのだけど、あなたはどのバージョンを選ぶか、教えてもらえないだろうか?」というような具体的な形で伝えよう。
このような構成であれば、無駄な文案のやり取りを何度もしなくて済むし、効率的に考え、働くことができる人物であることを示せる。1日1通でいいので、メールの文面を見直す作業を30日間続ければ、文章の明確さや、与えるインパクトに関して、大幅な改善が見込めるはずだ。
3. 人前で話す上での基本を押さえる
「人前での話術」に含まれるものは、本格的なプレゼンテーションだけとは限らない。巧みな話術があれば、ミーティングで自信を持って話し、アイデアを明確な言葉で表現する上でも役立つ。
ミーティングの前に、話題を1つ準備するところから始めよう。これで、その場の思いつきに頼ることを防げる。
例えば、あなたの属するチームが、新たな仕事の流れについて議論しているとしよう。こうした時には、「仕事のステップを見直してみましたが、重複しているものが2つあることに気づきました。これを統合すれば、承認手続きをスピードアップできるはずです」というように意見を言うといいだろう。
明確にポイントを伝え、適切なところで話を切り上げて議論の継続を促せば、自信や、議論に貢献したいという姿勢をアピールできる。
また、1週間に1度、自分の話しているところを録音するのも、声のトーンやペースを調整するのに効果的だ。話し方に気を配れば、より説得力のある意思疎通が可能になるはずだ。
4. プロジェクト管理の基礎を学ぶ
プロジェクト管理に関しては、組織全体を巻き込んだ大規模なプロジェクトよりも、日々のタスクが出発点となることが多い。タイムラインの作成や、タスクの割り振り、進捗状況の追跡などのハウツーを学べば、業務を構造化する際に頼りになる人材として認められるはずだ。


