キャリアアップに役立つ新たなスキルの習得は、数カ月かかるとは限らない。雇用主である企業が最も高く評価する能力には、実はたったの数週間で身につけることができるものも多い。
最近の調査データでは、採用責任者の40%近くが、応募者のこれまでの肩書きだけではなく、保有するスキルも評価材料に加えていることが判明している。加えて、スキルを基準とした採用を実施している企業の方が、要件との一致率が高い応募者を見つけることに成功する確率が大幅に高い。実際、スキルデータを活用する雇用主は、それを用いない場合に比べて、募集している役職に適した人物を採用できる確率が約60%高くなるという。
採用現場におけるこうしたシフトからも、より多くのスキルを身につけるほど、自分のためのチャンスを多く生み出せることは明白だ。以下では、30日以内で身につけられ、ただちにキャリアアップに結びつけることができる7つのスキルを紹介しよう。
1. Excelとデータ分析の基本スキル
基本的なExcelのスキルをマスターすれば、ただちに自らの価値を上げることができる。ピボットテーブルやXLOOKUP関数、基本的なダッシュボードといった初歩的なツールだけでも、集めたデータをそのまま報告するのではなく、データを解釈するのに役立つ。チームから取得したデータセットを視覚的にわかりやすくまとめるといった作業で、これらのスキルをすぐに生かせるはずだ。
例えば上司から、顧客の問い合わせに関する最新状況を報告するよう命じられたとしよう。長大なスプレッドシートをピボットテーブルに変換すれば、問い合わせが多かった上位5つのカテゴリーを強調することができる。また、簡単な図表があれば、急上昇中のトレンドを一目で示せるはずだ。
生の情報をただ送りつけるだけでなく、それを分析したインサイトを提供すれば、明確な意思決定に役立つ材料を提供できる人材として地位を確立できるはずだ。1週間に1つのデータセットの分析に取り組めば、早急にスキルを磨き、自信を高めることができるだろう。



