月とすばるが共演
日時:12月4日と31日、日没後~深夜
方角:東の空
おうし座のプレアデス星団(すばる)は今月、宵の空でアルデバランのすぐ上にきらきらと朝霜のようにきらめいている。4日と大晦日の夜は、全天で最も美しいこの散開星団のすぐそばを明るい月が滑るように通り過ぎる。なお、日本では31日23時ごろに、月がプレアデス星団を隠す星食「すばる食」が起こる。
ふたご座流星群が極大
日時:12月14日宵~15日明け方
方角:全天
「ふたご座流星群」は、夏のペルセウス座流星群ほど有名ではないが、毎年ほぼ一定して多くの流星が見られるという点では年間最大の流星群だ。母天体は彗星ではなく小惑星で、よく晴れて澄んだ夜空なら極大時には100個以上の流れ星が出現する。流星が飛び出してくる放射点(輻射点)は東から昇ってくるふたご座にあるが、流星はどの方向にも飛び、夜空のあちこちに流れる。
冬至の流星群
日時:12月22日深夜~23日明け方
方角:全天
寒さに耐えられるなら、12月22日の日暮れ時に外へ出て、細い夕月が西の地平線に沈む姿を眺めよう。冬至を祝うのにぴったりの美しい光景が見られるはずだ。1年で最も昼が短く夜が長い「冬至の瞬間」は22日午前0時03分に訪れる。
日付が変わって23日の午前1時頃には「こぐま座流星群」が極大を迎える。真夜中頃に再び空を見上げると、ぽつぽつと散発的に流れる流れ星を目撃できるかもしれない。北天のこぐま座付近に放射点があり、1時間に最大約10個の流星が出現する。


