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2026.01.04 14:00

研究で証明、EQが高い人が実践する「信頼関係を築く」6つの効果的な方法

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信頼とは直感や偶然によるものと普通の人は考えるかもしれないが、心理学者の定義は異なる。

研究者の見方では、信頼は予測可能な形で展開する特定の認知・感情的プロセスの結果であることが多い。そしてEQ(EI、感情的知性)が高い人はそうしたプロセスに対して他の人とは大きく異なるアプローチを取る傾向がある。

EQが高い人は、信頼を単に効果的に築くだけでなく管理・維持する方法も異なり、戦略的に気持ちを注ぎ、信頼が損なわれた際にはより巧みに修復することが研究で示されている。つまりEQが高い人は直感だけでなく、意図的かつ一貫した姿勢で信頼を構築する。

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EQ(感情的知性)とは

EQの中核をなす要素の1つは、自分と他者の感情を正確に認識する能力だ。これが重要なのは、信頼の主な基盤は解釈の上に築かれるからだ。相手の口調や意図、動機、不快感を読み間違えれば、その人に寄せる信頼の程度について誤った判断を下すことになる。

専門誌『Frontiers in Psychology』に2023年に掲載された研究は、EQが高い人は他人とのやり取りで感情の手がかりを正確に識別できることを浮き彫りにしている。同様に、他人の感情を正確に察知するほど、行動を正確に予測し、ニーズを先読みできる可能性が高まる。こうした正確な予測はゆくゆくはより強固な信頼関係の構築につながる。

つまり、EQが高い人は行き当たりばったりで人を信頼することは少なく、同じく早まって不信を抱くことも少ない。

これが、EQが高い人のプライベートと仕事の関係が共に安定している傾向にある主な理由だ。では、彼らはなぜそれほど正確に予測できるのかという疑問が湧く。その答えは、生まれつきの才能、あるいは特別な才能があるからではない。実際、彼らが日常的に実践している習慣や行動が積み重なってこの知性につながっている。そうした6つの習慣を紹介しよう。

1. 感情と衝動を分ける

信頼の構築は、感情的な反応が合理的な判断を上回った時にうまくいかないことが多い。誰かがあなたを苛立たせたり、異議を唱えたり、失望させたり、あるいはあなたが昔から抱える不安を刺激したりすると、大局的な見方をするのではなく感情的に反応する可能性が大幅に高まる。

EQが高い人は感情調節に秀でており、これにより信頼が不必要に傷つくことがなくなる。専門誌『Psychological Science』に掲載された研究は、感情調節(特に再評価のスキル)は良い対人関係と関係の安定につながることを示唆している。

これはEQが高い人が感情を抑えたり、気分の気持ちを後回しにしたりするということではない。単に、感情を刺激する状況への反応が正当化され、誤った感情を反映していないことを確認するために、十分な間を置いているということだ。この間が、信頼を維持するか、意図せず信頼を弱めるかの分かれ目となることが多い。

次ページ > EQが高い人は期待していることを明示し、意図をはっきり示し、自分の人間関係のスキルの限界を率直に伝える

翻訳=溝口慈子

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