エアバスの株価は米国時間12月1日に大きく下落した。同社は、稼働中のA320ファミリー機のほぼ半数に影響を及ぼす重大なソフトウェア不具合が見つかったことで、その対応を迫られている。
エアバスは、不具合の影響を受けたおよそ6000機のうち「大多数がすでに必要な修正を受けた」と発表した。
同社はさらに、問題の影響が残っている「100機未満の残りの航空機」について、必要な修正を各航空会社と連携して提供している最中だと付け加えた。
エアバスは、今回の問題によって「乗客と航空会社に生じた遅延」について謝罪したが、「あらゆる検討事項の中で安全を最優先にしたい」と述べた。
同社は11月28日にリコールを発表しており、分析の結果、「強烈な太陽放射」がA320機の「飛行制御の機能に不可欠なデータを破損する」可能性があることが判明したとしていた。
ウォール・ストリート・ジャーナルがアナリストの話として報じたところによれば、影響を受けた機体の85%は簡単なソフトウェア更新で修正可能である一方、900機の古い機体ではハードウェアの修理が必要であるという。
これを受け、ユーロネクストに上場するエアバスの株価は、1日午後の取引で9.19%安の185.26ユーロに下落した。
1日、ロイターは同社がA320ファミリー機の「数十機」に影響を及ぼす重大な品質問題も検出したと報じた。報道によれば、疑われている製造上の欠陥は、生産中の一部機体の胴体パネルに影響を及ぼしており、これが引き渡しの遅れにつながる可能性が高いという。また、この品質問題の影響を受けた機体がすでに航空会社に引き渡されたかどうかは不明であるとも報じられた。エアバスはこの件について公にコメントしていない。
ナローボディ機で構成されるA320ファミリーは、世界中で主力機として運用されている。10月には引き渡し機体数でA320がボーイング737ファミリーを抜き、1万2260機と史上最高を更新した。
アメリカン航空は世界最多のA320ファミリー機を運航しており、また米国の主要キャリアであるジェットブルー航空、デルタ航空、ユナイテッド航空も同機を使用している。このソフトウェア不具合は、10月に発生したジェットブルー運航のA320機の事案を調査した結果、発見されたものである。同機はメキシコのカンクンからニュージャージー州ニューアークへ向かう途中で、飛行制御の問題により高度が急低下し、フロリダに緊急着陸を余儀なくされた。この調査では、機体の上昇や方向転換を助ける昇降舵と補助翼を制御する重要な飛行コンピュータシステム「ELAC」に脆弱性があり、そのデータが強烈な太陽放射によって破損し得ることが判明した。



