経営・戦略

2025.12.02 09:30

米製薬大手のイーライリリー、競合に続き肥満症治療薬「ゼップバウンド」を値下げ

Scott Olson/Getty Images

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米国時間12月1日、米製薬大手イーライリリーは肥満症治療薬「ゼップバウンド」の価格を引き下げた。これは、2型糖尿病治療薬「オゼンピック」を製造する競合のノボノルディスクが、同薬の価格を引き下げる合意をトランプ政権と交わしたことを受けての動きだ。

イーライリリーの発表によれば、同社が運営するプラットフォーム、LillyDirectを通じてゼップバウンドを購入した場合、最低用量の注射剤の月額価格は299ドル(約4万6000円、自己負担分。1ドル=155円換算)となり、これまでの349ドル(約5万4000円)から14%値下げされる。また5ミリグラムの注射剤は399ドル(約6万2000円)に引き下げられ、従来の499ドル(約7万7000円)からおよそ20%の値下げになる。

また、7.5ミリグラムから15ミリグラムの注射剤は従来の499ドル(約7万7000円)から449ドル(約7万円)に引き下げられた。

ノボノルディスクは11月、オゼンピックとウゴービの月額自己負担額を従来の499ドル(約7万7000円)から349ドル(約5万4000円)に引き下げ、さらに両薬剤の最も低用量の2種類を、最初の2カ月間は199ドル(約3万1000円)で提供すると発表した。

今回の発表後、イーライリリーの株価はプレマーケット取引で1%近く下落し、ノボノルディスクの株価は1.7%以上下落した。

イーライリリーによれば、割引やリベート適用前のゼップバウンドの月額価格は1086ドル(約16万8000円)である。一方、オゼンピックの標準小売価格は月額約997ドル(約15万5000円)だ。

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翻訳=江津拓哉

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