食&酒

2025.12.01 16:00

2025年「アメリカ最高」のIPAビール、Beverage Testing Institute選出

ホップとIPA(Shutterstock.com)

Cape May Brewing Co.「Cape May IPA」 (アルコール度数6.3%)

Cape May Brewingは2011年にニュージャージー州ケープ・メイで創業し、単一のビール「Cape May IPA」でスタートした。このビールはニュージャージー州のクラフトビールシーンを地図に載せる存在となり、現在も同社のフラッグシップであり続けている。

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このビールは、Cascade、Chinook、Centennialホップを用いたウエストコーストスタイルのアメリカンIPAで、IBUは41である。これは東海岸で醸造されるクラシックなウエストコーストレシピであり、オールドスクールなアメリカン「C」ホップと、引き締まったモルト構成によって、フローラルとシトラスのノートが豊かで、ピリッとしたフィニッシュを持つと説明されている。

香りはグレープフルーツ、オレンジゼスト、松葉、樹脂のアロマに、Cascade由来のフローラルで、ほとんどワイルドフラワーのようなノートが加わる。クラッカーのようなペールモルトと、わずかなビスケットのニュアンスが背景を形作っている。

口当たりはミディアムライトボディで、炭酸は brisk(キレのよい)。グレープフルーツジュース、レモンゼスト、オレンジピスのフレーバーに、ハーバルなニュアンスと控えめな松脂のノートが加わる。モルト側はクリーンでパンのような風味があり、ホップを引き立てるのに十分な、バランスの取れたしっかりした苦味を備えている。

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フィニッシュは長く、クリスプでドライであり、シトラスゼストと松の余韻、そして穏やかだが満足感のある苦味が残る。

Toppling Goliath「King Sue Double Hazy IPA」 (アルコール度数8.2%)

King SueはToppling Goliathのフラッグシップ・ダブルIPAで、Citraホップを用いたアルコール度数8.2%のヘイジーダブルIPAである。ブルワリーはこのビールについて、フルボディで濁りが強く、マンゴー、オレンジ、パイナップルのフレーバーがぎっしり詰まり、最後はやや苦いグレープフルーツのような一刺しで締めくくられると説明している。

これはCitraだけで組み立てられたシングルホップのダブルIPAであり、そのホップが持つフレーバーのフルスペクトルを見せる造りになっている。アメリカを代表するヘイジーダブルIPAのひとつとされ、しばしば受賞し、幅広く求められている。

香りはマンゴー、パイナップル、パッションフルーツ、オレンジ、タンジェリンから成る巨大なトロピカルブーケに、グレープフルーツと軽いダンク感が重なる。

口当たりはフルでスムーズかつクリーミーで、マンゴースムージー、オレンジジュース、パイナップルのフレーバーが前面に出る。フルーツの下には、加熱した穀物のような甘みと、しっかりとしたシトラス由来の苦味がある。

フィニッシュは長く、ほのかな温かみがあり、幾重にも層を成している。グレープフルーツゼストやトロピカルフルーツ、そして舌に残るわずかな樹脂感が、穏やかながら持続する苦味をもたらす。

次ページ > 総体として眺めると、優れたIPAを醸造する「唯一の正解」は存在しないことがわかる

翻訳=酒匂寛

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