食&酒

2025.12.01 16:00

2025年「アメリカ最高」のIPAビール、Beverage Testing Institute選出

ホップとIPA(Shutterstock.com)

Toppling Goliath「Pseudo Sue New England–Style IPA」 (アルコール度数5.8%)

Toppling Goliathは、アイオワ州デコラに拠点を置き、ホップを前面に押し出したビールで世界的な評価を築いてきたブルワリーである。Pseudo Sueは、シカゴのField Museum(フィールド博物館)との協働で醸造が始まり、有名なティラノサウルス・レックスの化石「Sue」(スー)にちなんで名づけられた。シトラホップのみを用いた濁りの強いペールエール/IPAであり、そのジューシーさと低い苦味から、ニューイングランドスタイルIPAに分類されることも多い。

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このシングルホップビールは、苦味付けからドライホッピングに至るまで一貫してCitraホップの個性を引き出している。スタイル的にはアメリカンペールエールとニューイングランドIPAの中間に位置し、アルコール度数は比較的控えめながら、非常にヘイジーでフルーツ感あふれるプロファイルを持つ。

香りはグレープフルーツやタンジェリン、熟したマンゴーやパイナップルが中心で、パッションフルーツのニュアンスやわずかな松の香りが重なる。その下支えとして、控えめなパンやモルトの香りが感じられる。

ボディはライトからミディアムで、口当たりはシルキーかつジューシーである。グレープフルーツジュースやオレンジ、マンゴー、少量のライチといったフレーバーが前面に出て、背景には控えめなペールモルトのニュアンスがある。苦味は中程度で滑らかだ。

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フィニッシュは長く、クリーンで爽快感があり、シトラスピールやマンゴーの香りが余韻として続く。穏やかな松のニュアンスとごく軽い甘みも残る。

Prison City Brewing「Mass Riot New England IPA」 (アルコール度数6.8%)

Prison City Brewingは2014年創業のニューヨーク州オーバーンの評価の高いブリューパブで、ホップ好きが足を運ぶ目的地となっている。Mass Riotは同社のフラッグシップであるヘイジーIPAで、16オンス缶で販売されており、Simcoe、Citra、Mosaicホップをふんだんに使用した「ヘイジーでジューシーなごちそう」として説明されている。

このビールは3種類のホップの組み合わせを軸としている。CitraとMosaicがシトラス/トロピカルの香りを、Simcoeが松やダンク(dank:湿った草や樹脂を思わせる香り)のニュアンスをもたらし、より複雑で、やや「東海岸と西海岸の折衷」的なプロファイルを与えている。

香りはマンゴー、ピーチ、オレンジ、グレープフルーツといった強烈なノートが中心で、カンタロープ(マスクメロン)、松脂、軽いダンク感が続き、背景には加熱した穀物のような甘みがある。

口当たりは滑らかでふんわりとしており、ボディはミディアムフル。オレンジやストーンフルーツのフレーバーにトロピカルなニュアンスとほのかな松が加わる。苦味はしっかりあるものの角が取れており、柔らかくやや甘みのあるモルトベースがそれをうまく支えている。

フィニッシュは中〜長程度で、シトラスピスやメロン、わずかな樹脂のニュアンスが残り、優しくドライな苦味と「グリーン」なホップの残響が続く。

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翻訳=酒匂寛

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