サイエンス

2025.12.01 18:00

「自然が描いたアート」をとらえた驚くべき10枚の写真

イリエワニの幼体に飛び乗ったワラストビガエル((c)Genia Ikhfa Anindita, at age 13, of Haruai, Tabalong, Indonesia. Photos courtesy of Nature's Best Photography, All rights reserved.)

5. 鐘の形をしたつらら(米アラスカ州、イーグル・リバー)

鐘の形をしたつらら((c) Ray Bulson of Eagle River, Alaska, USA. Photos courtesy of Nature's Best Photography, All rights reserved.)
鐘の形をしたつらら((c) Ray Bulson of Eagle River, Alaska, USA. Photos courtesy of Nature's Best Photography, All rights reserved.)

この白黒写真は、自然界で観察できる小さなディテールに焦点を当てたものだ。この写真は、イーグル・リバーの川面に垂れ下がる鐘のような形をしたつららが、下に流れる川に反射している様子を捉えたものだ。つららがこのような形状になるのは、上から垂れてくる水滴が、つららの縁にそって部分的に凍り、さらに水が凍っては溶けるサイクルが繰り返された結果だ。

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非対称形に凍ったつららには、薄い空気の層が閉じ込められており、これにより、湾曲した底が形成されている。これが空気の薄い層を形成し、光が氷を通り抜け、反射する経路に影響を与える。

川の表面は凍っているものの、その下には、0度以下の水温にもかかわらず微生物や水棲の無脊椎動物が生息している。この写真は、クライオジェネシスと呼ばれる自然のプロセスを示しており(cryogenesis:地球上の物質が凍り、溶けるサイクルで生じる熱物理、生理化学、物理機械的プロセス)、そうしたプロセスが、冷たい水による生態系を恒常的に更新している、

6. 輝く鹿の角(日本、北海道)

輝く鹿の角((c) Kohei Nagira of Izumo, Shimane, Japan. Photos courtesy of Nature's Best Photography, All rights reserved.)
輝く鹿の角((c) Kohei Nagira of Izumo, Shimane, Japan. Photos courtesy of Nature's Best Photography, All rights reserved.)

夜明けに威風堂々とたたずむエゾシカ(学名:Cervus nippon yesoensis)のオスを捉えたこの写真では、角の表面に生えた産毛が黄金色に輝き、角の形を浮き上がらせている。

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日本に生息するこの鹿は、温暖な気候に適応しており、毎年春になると新しい角を生やす。角の生え替わりは、男性ホルモンであるテストステロンの血中濃度が増すことによって生じる現象だ。これが、袋角と呼ばれる、柔らかく血管が通った層(この写真で光って見える部分)の下にある骨の形成を促す。

これらの鹿の角は、毎年硬化しては脱落し、性淘汰や、つがいの候補となるメスに対して好ましい適性をアピールする循環プロセスを示している。

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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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