リーダーシップ

2025.12.15 10:15

「驚くほど集中できる人」が気合いや根性には頼らない理由

マインドワンダリングは、一度発動すると、なかなか止められません。

こんな風に考えてしまうときは、無理に考えを止めようとするより、逆に「とことん考える時間」を作った方が考えごとを抑制できます。

昼休み、通勤電車、お風呂の時間など、どのタイミングでも構いません。その時間をあらかじめ設定し、仕事中や作業中に余計な考えが浮かんだら、こう言いましょう。

「これは電車の中で考えよう」

このように思考を延期すれば、余計なときに集中を妨げられずに済みます。

そして、あらかじめ決めた時間になったら、好きなだけ頭の中の声にしゃべらせてあげましょう。頭の中の声は、「とことん考える時間」を確保すると、他の時間では静かになるのです。

解決策に結び付かなくても大丈夫。ただ時間を確保するだけで、頭の中が静まり、思考がクリアになります。

紙に書き出す「筆記開示」も効果的

浮かんだ考えを紙に書き出す「筆記開示」も効果的です。

紙とペンを用意しましょう。

頭に浮かんだタスクや気になることを片っ端から書き出していきます。

「○○の資料作成」「△△さんにメール返信」「来週の会議準備」など、順番も重要度も気にせず、とにかく全部書く。

結論を出そうとか、綺麗に整理しようとしないでください。

これは、悶々と考えていたことを友人に聞いてもらってすっきりするのと同じ効果があります。脳は思考を言語でグルーピングしており、言語化できるとその思考に関わる神経が鎮静するのです。

頭の中でモヤモヤしていたタスクが、紙という物理的な場所に移されることで、もう脳で覚えておく必要がなくなります。

一通り書き終わる頃には、頭の中でうるさく飛び交っていた声は静まりかえります。

これにより、目の前の作業に集中でき、行為主体感を取り戻すことができます。

注:記事中リンクから商品の購入などを行なうと、編集部に収益が入ることがあります。また事業者は、商品の選定や記事内容には一切関与していません。

文=菅原洋平/作業療法士

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事


advertisement