リーダーシップ

2025.12.15 10:15

「驚くほど集中できる人」が気合いや根性には頼らない理由

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パソコンのデスクトップ画面もおなじです。

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企画書作成なら企画関連の資料だけ、メール処理ならメール関連のファイルだけ。

たったこれだけで、あなたの脳は「この設定では○○をするんだ」と理解し、驚くほど集中力が高まります。

もっと本格的にやるなら「アンプラグドスペース」を確保してみてください。

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自宅のソファの一角でも、会議室の一部でも構いません。そこは完全に外部と遮断された聖域です。

パソコンもスマホも持ち込まず、テレビも消して、1つのタスクだけを持ち込む。

慣れてしまえば、そこに行くだけで自分が集中モードに切り替わるようになります。

ちなみに、どこでも何でもできるスマホは、この貴重な場所細胞の機能を台無しにしてしまう最大の敵。

だからこそ、意図的な環境設定がこれまで以上に重要になってくるのです。

タスクが頭に浮かんだら「止める」より「まとめて考える」

注意力を抑制する力が低下すると暴走するのが、ぐるぐる思考。

目の前の仕事とは無関係なことに思考をさまよわせる「マインドワンダリング」です。

多忙感の典型的な症状である「やるべきタスクが多く感じる」感覚は、これが原因です。

「あの企画書、まだ手をつけてない。明日の会議資料も微調整が必要だし、クライアントへの提案も考えなきゃ。今日の晩ごはんどうしよう。そういえば来週の友達と会うお店予約したっけ? あー、やることが多すぎる……」

次から次へとタスクが浮かび、必要以上に忙しなく感じてしまいます。

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文=菅原洋平/作業療法士

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