リーダーシップ

2025.12.15 10:15

「驚くほど集中できる人」が気合いや根性には頼らない理由

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「今日も集中できなかった……」

そんな自分を責めていないだろうか? ただ、集中できないのは、あなたの問題ではない。作業療法士であり脳の仕組みの専門家・菅原洋平氏は、やることが実際に多い「多忙」とは違い、やることが多いと「感じてしまう」状態を「多忙感」と名づけている。

集中できないのは意思の問題ではなく、単純に「集中できない環境」で作業しているだけだと菅原氏は指摘する。では、どうすれば集中できる環境を作れるのか。菅原氏が著書『多忙感』(サンマーク出版)で提唱する具体的な方法を、一部抜粋・再構成してお届けする。


「集中するしかない」環境を作る

成果を出す人が絶対にやらないこと、それは気合いや根性に頼ること。

彼らは「集中せざるを得ない環境」を意図的に作り出し、脳の仕組みを味方につけて集中状態を再現可能にしています。

あなたの脳の海馬にある「場所細胞」は、特定の場所と行動を結びつけて記憶しています。

カフェに入ると何となくリラックスするのも、オフィスに着くと仕事モードになるのも、すべてこの場所細胞の働き。

特定の場所の役割が明確であるほど、その場所に来ただけで自動的に適切なモードに切り替わる仕組みになっています。

では、どうすればこの脳の機能を最大限活用できるのか?

答えは「1作業1スペース」の徹底です。

あなたのデスクを見回してください。

プレゼン資料、付箋のメモ書き、読みかけの本、お菓子の袋など、色々なものが混在していませんか?

これでは脳が「ここで何をすればいいのか」を判断できません。

今取り組んでいる作業に関連するもの以外は、すべて視界から消してください。

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文=菅原洋平/作業療法士

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