検索に頼りっぱなしだったときは、脳の外に注意が奪われてしまい、考えるよりも「情報を得る」ことが目的になっていました。
でも抑制力によって「ちょっと待った」ができるようになると、脳の中に注意を向けることができ、自分の頭の中にあった知識や経験がつながって、新しいアイデアが浮かんでくるようになります。
こうなれば、多忙感から抜け出しつつあります。
タスクは完了ではなく「時間」で区切る
15分のシングルタスクを終えたらやってほしいことがあります。
躊躇なく席を立って10秒歩いてください。
「せっかくはかどってきたからもう少しやりたい」「今いいところなのに」と思うかもしれませんが、脳はすでに疲労し始めていますので一度作業を区切ります。
席を立つと、足腰の筋肉が動くことで全身の血流がうながされて、脳にも血が巡ります。ずっと座りっぱなしだったときに比べて、視界が明るくなったり気分が晴れやかになったりするかもしれません。
10秒歩いて席に戻ると、すんなり元の作業を再開することができます。
はかどっていた作業を区切ったのに、なぜすんなり再開できるのでしょうか。
それは、疲労して集中力が落ちたところに予期しない邪魔が入る、という多忙感の典型的なパターンを避けているからです。
座りっぱなしで作業して疲労してきたところにメールなどの外乱で作業が中断されると、それまでの作業を忘れてしまいます。
メールを処理して作業を再開しようとすると、「えっと、どこまでやったんだっけ」と作業をさかのぼって思い出さなければなりません。
一方で、自ら作業を区切れば、「ここで一旦止める」と自分で決めているので、戻ってきたときに「ここから再開」とすぐに分かります。
脳がまだ疲れ切っていない段階で意識的に休憩を取ることで、集中力も維持され、作業の内容も鮮明に覚えています。
外から邪魔されるのと、自分で区切るのでは、脳への負担がまったく違うのです。
注:記事中リンクから商品の購入などを行なうと、編集部に収益が入ることがあります。また事業者は、商品の選定や記事内容には一切関与していません。



