「『ゴーストバスターズ』から『カラーパープル』まで、1980年代の名作映画40選(前編)」では、年末年始に観たい80年代の20作品を紹介したが、後編では残りの20作品を紹介する。本リストに含まれる映画のジャンルは、コメディ、ホラー、アクション、外国作品、SFなど多岐に及ぶ。長年にわたる人気、ポップカルチャーとの関連性、興行成績、受賞歴などに基づき選出された。
20. バットマン(1989年)
現代のスーパーヒーローブームの火付け役とも言える『バットマン』は、ティム・バートン監督による本リスト2本目の傑作だ。変わり者の大富豪ブルース・ウェイン(マイケル・キートン)が、コウモリをモチーフにしたマスクとボディスーツで正体を隠し、ゴッサムシティを恐怖に陥れる殺人鬼ジョーカー(ジャック・ニコルソンの見事な演技)と闘う。キム・ベイシンガーも出演。ニコルソンはゴールデングローブ賞にノミネートされた。
本作をきっかけに多くの続編とリブートが製作され、キートンの後にはジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベール、ロバート・パティンソンらがバットマンを演じてきた。
19. エレファント・マン(1980年)
デヴィッド・リンチ監督による本リスト2本目で、実話に基づくPG指定の本作は、先天性の病で外見に障害を抱え、人生の大半を見世物小屋で過ごした青年ジョゼフ・ケアリー・メリック(ジョン・ハート)と周囲の人々の関わりを描く。アンソニー・ホプキンスは、メリックに興味を持つ外科医を演じている。
本作はアカデミー賞8部門にノミネートされたが、受賞は果たせなかった。
18. ビバリーヒルズ・コップ(1984年)
本リスト2本目のエディ・マーフィ主演作で、1980年代を代表する傑作コメディ。マーフィが演じる生意気な刑事アクセル・フォーリー(役名に由来するテーマ曲『Axel F』も各国で大ヒット)は、親友が殺害された事件の黒幕を突き止めようとする。マーティン・ブレストが監督を務めたR指定作品で、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・アシュトン、リサ・アイルバッハーも出演している。マーフィの笑い声は、この映画でとりわけ印象的な要素であり、広く知られるようになった。2024年にはシリーズ第4作が製作された。
17. 恋人たちの予感(1989年)
メグ・ライアンはこの映画をきっかけに、ロマンティックコメディの女王への道を歩み始めた。ライアン演じるサリーとビリー・クリスタル演じるハリーのあいだにゆっくりと芽生えるロマンスが描かれる。2人は数年おきに再会し、男と女がプラトニックな友達のままでいられるかどうかについて議論を重ねるが、やがて関係を大きく変えることが起きる。ロブ・ライナー監督によるR指定作品で、ゴールデングローブ賞の複数部門にノミネートされた。
80年代にたびたび引用された台詞は、サリーがレストランでサンドイッチを食べながらオルガズムを装った時、近くの席に座っていた中年女性客(演じるのはライナーの母エステル・ライナー)がウェイターに告げる「I’ll have what she’s having(彼女と同じ物をもらうわ)」。



