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2025.12.03 09:15

ドッグフード値上げに飼い主9割が悲鳴 質を落とさず乗り切るには

gettyimages/Viktoriya Telminova

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物価高の波が続く中、ペットの食卓にも影響が広がっている。ドッグフード情報サイト『ドッグフードの神様』を運営する株式会社エイトは、全国の犬の飼い主400名を対象に「ドッグフードの値上がり」に関するアンケート調査を実施。その結果、ここ3年で「ドッグフードが値上がりした」と答えた飼い主は9割以上に達した。

【調査概要】
■ アンケート概要
第1回:ドッグフードの値上がり実感について(2025年10月22日~10月23日実施)
第2回:ドッグフードの値上がりに対する対応について(2025年10月24日~10月29日実施)
第3回:ドッグフードの値上がりに関するエピソード・本音について(2025年10月24日実施)
◾️回答者数
第1回:飼い主400名に対し、「ドッグフードの値上がりを実感しているかどうか」を調査
第2回:第1回アンケートで「実感している」と回答した346名を対象に、値上がりに対する対応について調査(有効回答数:325名)
第3回:第1回アンケートで「実感している」と回答した346名を対象に、値上がりに関するエピソード・本音について調査(有効回答数:100名)
◾️調査方法:インターネット調査

値上がりを感じる飼い主が9割弱

ここ3年でドッグフードが「値上がりした」と答えた飼い主は全体の9割弱にのぼった。「かなり実感している」「少し実感している」が大半を占め、価格上昇を身近に感じている人が多い。

ドックフードの値上げの背景には原材料費や輸送コストの上昇があるとみられる。一方で、メーカー側の価格据え置き努力により実感していない層も一部は存在した。しかし全体としては、ドッグフードも物価高の影響を避けられない状況だといえる。

「フードを変える」より「買い方を変える」

値上げを実感した人で、何らかの対応をした飼い主は約7割。もっとも多かったのは「まとめ買い・セール時の購入」、次いで「大袋購入」が続いた。「安さ優先でフードを変える」というよりも、今の品質を維持するために購入方法を工夫するという行動が主流だった。

一方、「より安価なフードに切り替えた」と答えた人は少数であり、愛犬が慣れた味や品質を手放さない姿勢が目立った。

値上がりを実感した瞬間は?

飼い主が値上がりを実感した場面は大きく3つに分類された。

◾️価格そのものが上がったという声。

レシートや店頭表示で気づくケースが多く、「内容量は変わらないのに」という不満も目立つ。

◾️内容量が減った(ステルス値上げ)という声。


パッケージ変更の裏で容量が減っていたという声が寄せられた。

◾️セールが減ったという声


割引率の低下や特売が減ったことにより、実質的な負担増を感じる家庭もあった。

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文=福島はるみ

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