宇宙

2025.11.28 16:30

この週末は、「並んで夜空を旅する」半月と土星を見上げてみよう

月と土星の接近。英ノーザンプトンにて2007年2月2日撮影(Jamie Cooper/SSPL/Getty Images)

月と土星の接近。英ノーザンプトンにて2007年2月2日撮影(Jamie Cooper/SSPL/Getty Images)

今週末は、輝く半月と並んで夜空を旅する土星の姿を見られる。美しい輪を持つ惑星として知られる土星は、1年間で最も見ごろとなる「衝(しょう)」を迎えた後で、今も比較的明るく見えている。11月28日(金)には上弦の月の左手やや離れたところに、29日(土)には月のすぐ左横に、30日(日)には右下に見える。

月と土星がしばしば接近して見えるのは、月が地球を公転する軌道面(白道面)と惑星が太陽を公転する軌道面(黄道面)がほぼ同一平面といえるほど近いためだ。

11月28~30日は毎晩、日の入り約2時間後に南の空を見上げてみてほしい。両天体が最も接近するのは29日で、上弦翌日の月齢9の半月が土星から5度未満の距離まで近づく。

2025年11月29日(東京:午後6時頃)の南の空(Stellarium)
2025年11月29日(東京:午後6時頃)の南の空(Stellarium)

月の近くに金色の瞬かない光点が見えたら、それが土星だ。木星ほど明るくはないが、9月に地球から見て太陽と正反対の位置関係にくる「衝」を迎えた後で、まだ0.9等程度の明るさを保っている。月との共演は、肉眼でも十分に堪能できる。

月と土星の接近。イタリア・ラクイラにて2024年7月24日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)
月と土星の接近。イタリア・ラクイラにて2024年7月24日撮影(Lorenzo Di Cola/NurPhoto via Getty Images)

小型の天体望遠鏡を使えば、土星の環を観察することも可能だ。輪は現在、地球から見た角度では傾きが非常に小さく、とても細く見えるだろう。

土星の左横には、海王星もある。29日には土星を挟んでちょうど月と正反対の位置に、30日にはちょうど月と土星のほぼ中間に位置している。ただ、太陽系8番目の惑星である海王星は、暗すぎて肉眼では見えない。天体望遠鏡を使おう。

2025年11月29日(東京:午後6時頃)の南の空、海王星の位置(Stellarium)
2025年11月29日(東京:午後6時頃)の南の空、海王星の位置(Stellarium)

木星と水星・金星も見逃せない

今週末の夜空の見どころは、月と土星の共演だけではない。日没から数時間後に東の空を見ると、とても明るい木星が昇ってくる。年明け1月に「衝」を控えた木星は、オリオン座の近くに輝き、朝まで夜空に君臨する。

2025年11月29日(東京:午後10時頃)の東の空(Stellarium)
2025年11月29日(東京:午後10時頃)の東の空(Stellarium)

30日は、夜明け前に早起きできれば、水星と金星の共演が楽しめるかもしれない。水星はこの朝、明け方の空で高度が10度を超え、見つけやすくなる。金星はその下方、地平線の真際に「明けの明星」として輝く。

来週は「コールドムーン」の満月

来週12月5日(金)は満月だ。日本時間午後10時19分に満月の瞬間「望」が訪れる。12月の満月には「コールドムーン(寒月)」や「ロングナイトムーン(長夜の月)」、「ムーンビフォアユール(クリスマス前の月)」などの異称がある。

2025年12月の満月は、今年2番目に大きい満月となる。つまり「スーパームーン」だ。また、2025年を締めくくり、2026年の幕開けを飾る計4つのスーパームーンのうち、3番目に大きい。北半球では秋分の日以降3回目にして最後の満月であり、南半球では春を迎えてから3回目の満月となる。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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