韓国のNaver(ネイバー)は、ソウル拠点のDunamu(ドゥナム)を買収する。これにより決済から暗号資産取引、株式売買までを手がけるフィンテック大手が誕生する見通しだ。
Naverが株式交換でDunamuを買収、評価額約1兆7000億円の契約が成立
韓国の検索大手Naverは、株式交換によって、同国最大の暗号資産取引所Upbit(アップビット)を運営する企業Dunamuを買収する。この取引は、Dunamuの企業価値を15.1兆ウォン(約1.7兆円。1ウォン=0.11円換算)と評価する内容となっている。Naverは11月26日の規制当局向け書類で、決済子会社のNaver Financialが、自社株1株につきDunamuの株式2.54株を受け取る株式交換を実施すると発表した。2026年6月に完了予定のこの取引は、Naver Financialの評価額を4.9兆ウォン(約5390億円)としている。
Dunamuの企業価値は、2021年の暗号資産バブル期に170億ドル(約2.7兆円。1ドル=156円換算)に達していた。当時、KポップのBTSの所属事務所Hybe(ハイブ)は、約4億ドル(約624億円)を投じて同社の2.5%の株式を取得していた。Dunamu共同創業者兼会長のソン・チヒョンは、2025年9月時点で同社株の25.52%にあたる889万6400株を保有していた。
決済から投資までを網羅、新たなフィンテック大手が誕生へ
NaverによるDunamuの買収で、決済や保険などの金融サービスから、ブロックチェーン関連事業、暗号資産、証券取引まで手がけるフィンテック大手が誕生する見通しだ。
Naver Financialは、デジタル決済サービス「Naver Pay」を運営し、3400万人を超える利用者を抱えるなど韓国で広く利用されている。年間取扱高は80兆ウォン(約8.8兆円)以上に達するという。Dunamuは、暗号資産取引所Upbitを運営している。コインゲッコーによると、同取引所の過去24時間の取引額は約18億ドル(約2808億円)とされる。Upbitは、暗号資産だけでなく上場株と未上場株の双方の取引サービスも提供している。



